常盤平幼稚園

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月別アーカイブ: 2017年7月

おしいれのぼうけん

2017年07月27日

5歳のクラス そらぐみさんが楽しんだ絵本です。

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『おしいれのぼうけん』
さく ふるたたるひ
たばたせいいち
(童心社)

さくら保育園には、こわいものがふたつあって、ひとつは押し入れで、もうひとつはねずみばあさんです。

お昼寝の時、ミニカーをめぐってけんかになったさとしとあきらは、押し入れに入られてしまいます。
こわい押し入れの中で、ふたりがどんな大冒険をするのでしょう。

じつは、この絵本は79ページの長いお話なので、大体半分ほど読んだところで、「続きは、また今度!」としているので、この日も、「続きは、お部屋で・・・」と、言った途端、『えー!!』『いやだー!!』『ぜんぶよみたい!!』と、猛反対となったのです。
こどもたちが言うのは最もです。こんなにハラハラドキドキの話を途中で止めるなんて考えられないことです。それほど切羽詰まった大冒険なのです。

最後まで読むと、終わった途端「あーおもしろかった!」と伝えてくれました。

聞く力も、集中力もとてもついてきたそらぐみさん、反応抜群で、とても楽しいひとときでした。

じごくのそうべえ

2017年07月26日

5歳のクラス うみぐみさんが楽しんだ絵本です。

IMG_4193『じごくのそうべえ』
作 田島征彦
(童心社)

今年のうみそらさんとは、いつ頃この絵本を読めるかな?と楽しみにしていましたが、チャンス到来。

「とざいとうざいかるわざしのそうべえ いっせいいちだいのかるわざでござあい・・・」と、口上華々しく登場した軽業師のそうべえは、足を踏み外し、あーっっ くうと、あの世へまっさかさま。道すがら、山伏、はぬき医者と出会い、地獄への道連れとなる。

糞尿地獄に、針山地獄・・・聞こえは恐ろしいのに、こどもたちは笑いが止まりません。

この絵本ほど、こどもたちを豪快に笑わせる絵本は、他に類がなく、大阪弁も手伝い、読む度にお腹を抱えて笑い転げさせてくれる絵本です。

この後しばらく、うみぐみさん、そらぐみさんを行ったり来たりしていました。

おおかみと七ひきのこやぎ

2017年07月26日

4歳のクラス ばらぐみさんが楽しんだ絵本です。

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『おおかみと七ひきのこやぎ』
フェリクス・ホフマン え
せた ていじ やく
(福音館書店)

「むかしあるところに こやぎを七ひきそだてているおかあさんやぎがいました。そのやぎがこやぎたちをかわいがることといったら、どのおかあさんにもまけないくらいでした。」

原っぱで子山羊を見守る母さん山羊の凛とした姿を見ながら耳を傾けるこどもたちにとって、この一言は、「ああ、ほんとうだ」と、安心して、物語へと入っていける一言です。

ばらぐみのこどもたちは、母さん山羊の忠告を真剣に聞く子山羊たちのように、全員シーンと静まり返って聞き入っています。

3歳のほしぐみさんの時に、一度読んだのですが、当時とは比べようがないほど、全員が共に物語を深く味わっていて、身動き一つなく聴き入るばら組さんの成長に感動しました。と同時に、改めて、この作品の素晴らしさを実感いたしました。

何度も何度も繰り返し読んであげてほしい絵本です。

おっきょちゃんとかっぱ

2017年07月25日

7月に4歳のクラス うめぐみさんが楽しんだ絵本です。

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『おっきょちゃんとかっぱ』
長谷川摂子・文
降矢奈々・絵
(福音館書店)

ひとり川に足をつけ遊んでいるおっきょちゃんの目の前に、かっぱのガータロが現れ、水底のまつりへと、おっきょちゃんを誘う。
まつりのべべきて、きゅうりを土産に水底についたおっきょちゃんは、まつりに興じていると、大きなかっぱに取り囲まれたが、土産のきゅうりのおかげでお客さんとなり、ガータロの家の子になって暮らすが・・・

お話が始まるやすぐに引き込まれ、しーんと聞き入っていたうめぐみさん。「まつりの餅をひとつたべたらおとうさんのことをわすれ、ふたつたべたらおかあさんのことをわすれ・・・」と聞くや、心配この上ない様子で、かっぱの子そのものになっていおっきょちゃんを、とても複雑な面持ちで見ていました。

おっきょちゃんが、お母さんが作ってくれた布人形を見つけると、全てを思い出し、「うちにかえりたいよう。かあさんのところにかえりたいよう。」と泣き叫ぶおっきょちゃんを胸が張り裂ける思いで、感じていたことでしょう。

異界に行って、また戻ってくる・・・
こどもたちは、物語の中で、どんなことを感じたのでしょう。

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