常盤平幼稚園

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月別アーカイブ: 2018年1月

トロールのばけものどり

2018年01月19日

新年が始まり、5歳のクラス うみぐみさん そらぐみさんが
楽しんだ1冊です。

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『トロールのばけものどり』
イングリ・ドーレアとエドガー・ドーレア作
いつじあけみ訳
(福音館書店)

ノルウェーの山の谷で起こったお話。
薪を取りに行ったオーラと3人の妹と馬のブラッケンは、
トロールが飼っているばけものどりにおそえわれそうになりますが、オーラのらっぱじゅうが見事命中。
大きな大きなとりはローストチキンになったり、
羽根は枕や布団になりました。
そして、大きな大きなくちばしは・・・?

じょうぶなおふねをつくって、
みんなでうみへとこぎだしました。

♬すいすい すべるよ すてきな おふね

ぞうのババール

2018年01月09日

5歳のクラス うみぐみさんが楽しんだ絵本です。
IMG_5360『ぞうのババール』
ジャン・ド・ブリュノフさく
矢川 澄子 やく
(評論社)

大きなもりのくにで産まれた小さなぞうババールを、
母さんは可愛くってたまらない。

ババールはすくすく育ったが、ある日、母さんにおんぶされて、散歩の途中、母さんが鉄砲に撃たれてしまう。
捕まりそうになったババールは逃げて、町に辿り着き、お金持ちのおばあさんに会って、欲しいものを次から次へと買って、
おばあさんと一緒に暮らした。

「おばあさんの買ってくれたじどうしゃでまいにちドライブ、
ほしいものはなんでもかってもらえる。」

この一言を聞くや、こどもたちから、「えーっ、いいなぁ」
「うらやましいー!!」という声がいっぱい。

全て満たされているババールにも、時には、故郷を想い、母さんのことを想って涙することも。ある日、ぞうの国のいとこたちと偶然会ったババールは、ぞうの国へ帰ることに。

帰ったその日、なんと王様が毒キノコに当たって死んでしまう。

赤い車で堂々と故郷入りしたババールは、王様に推される。
いとこのヤレストを皇后として紹介し、
早速、結婚式、載冠式を済ませ、新婚旅行へと出かける。

母さんを亡くした不幸はあったものの、ババールの何でも叶えられる運命に満足感にひたったうみぐみさんに、続きの本があることを告げると、「かりたい、かりたい!」と、
期待いっぱいの様子でした。

“古くから翻訳され、こどもたちにも愛され続けている本” くらいの認識程度だったこの絵本に大きな衝撃を受けたのは、ある機会にお聞きした長谷川摂子さんのお話からでした。

「38歳という若さで、3人の子を残して、この世を去った作者ジャン・ド・ブリュノフのこの作品は、死を予期した父親の愛する我が子への手放しのエール “生きていける” だった。」

これを知って以来、この絵本にこどもたちと出会う時、
熱いものが込み上げます。

“生きていさえすれば、楽しいことがいっぱいだよ”
“生きてきて本当によかった”

というメッセージいっぱいの絵本だったのです。

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