常盤平幼稚園

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月別アーカイブ: 2020年4月

たからげた

2020年04月20日

こどものむらが終わった二月末 つきぐみさんとよんだ一冊

takarageta

「たからげた」
仲倉眉子 再話 梶山俊夫 絵
2000年12月 福音館書店(こどものとも年少版)

昔、あるところに貧しいおっかさんとむすこがいて、病気になったおっかさんの薬を買う金を借りに、ごんぞうおじに頼みに行くが、けちなおじは貸してくれない。ところが道端であったじいさんが「このげたをやろう。これをはいてころべば、ころぶたびに、こばんがでる。しかし、ころぶたびにせがひくくなるぞ。」と一本歯の下駄をくれた。息子が早速試してみると、”ちゃりん ちゃりん”と小判が出ておっかさんは元気になった。ところがごんぞうおじがその下駄を”貸した金の代わり”と取り上げ、すってんころりと繰り返しているところへ こぞうが尋ねると、何と!!
小判の山の隅っこで小さくなったごんぞうおじが「ぴょこんぴょこん」と動いている。”もう およしよ”と止めるのもきかず、ごんぞうおじはとうとうごんぞうむしになってしまったとさ。

いつもよりざわざわ賑やかに始まった久しぶりのとしょかんで、この本を手にとり、”これはにほんのむかしばなしです”と読み始めるや、急に”シーーーン”
水を打ったような静けさの中、見慣れない音を語る絵をじーーっと見てことばを聞き入っていた子どもたち。最後に”とうとう ごんぞうむしというむしになってしまったとさ”で終わると”ぎゃははは・・・・”と大笑いが部屋中に響いた一冊でした。

ともだち

2020年04月02日

3学期、うみぐみ、そらぐみ、それぞれのとしょかんで味わった一冊。

ともだち

谷川俊太郎 文 和田誠 絵
2002.11 玉川大学出版部 刊

(ともだち)・・・ならに始まって、(ひとりでは)(どんなきもちかな)(けんか)(ともだちはともだち)(あったことがなくても)等

ともだちという言葉からイメージされるたくさんの状況を投げかけてくれる。例えば

  • ともだちってかぜがうつってもへいきだっていってくれるひと
  • ともだちがいやがることはするのはよそう
  • ひとりではとどかないせなかもともだちがいればかいてくれる
  • なかまはずれにされたらどんなきもちかな
  • けんかはしたっていい。でもひとりをたくさんでいじめるのはひきょうだ
  • ことばがつうじなくてもともだちはともだち

クラスの個性は違うけれど、それぞれいいなかまとして成長し輝いているうみぐみ、そらぐみさん。

この一文一文を”うん、そうそう”と声に出して頷き楽しんでいました。

最後の数ページは「世界の子どもたちを彷彿させる写真にどうしたら・・・と問いかけられ、子どもたちは言葉に出さなかったけれど、心に深く刻んているようでした。

ーーだれだってひとりぼっちではいきてはゆけない。ともだちってすばらしい。ーー

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