常盤平幼稚園

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月別アーカイブ: 2020年9月

こすずめのぼうけん

2020年09月26日

kosuzumenobouken
ルース・エインワース さく
堀内誠一 絵
1976年4月 福音館書店

木づたのつるの中に住むおかあさんすずめはある日 こすずめに飛び方を教えます。
お母さんの教え通りに飛び立ったこすずめは見事、空中に飛び、自信満々に飛ぶうちに疲れた羽を休ませる場所が欲しくてさがします。

にれの木のだらしない巣、ひいらぎのてっぺん近くの巣、かしの木のうろ、池のほとりのあしや草の巣、
どれもこれもこすずめは遠慮がちに
あの すみませんがなかへ入ってやすませていただいていいでしょうか?と訪ねますが、
” おまえ かあ かあっていえるかね? ”
” ほうほう ほうほうっていえるかね? ” 等聞かれ、
その度に ” いえ、ぼく、ちゅんちゅんちゅんってきりいえないんです ” と答えるこすずめは、
なかまじゃないから….と断られてしまうのです。
読み進む間に心中こすずめになりきっているうめのなかまから、
” えーっ かわいそう ” ” わたしなら入れてやるわ! ” 等、
同情のことばがしきりと耳に入ってきます。

やっとお母さんすずめにめぐり会えた瞬間、” よかった ” の声が聞こえてきました。
お母さんを安堵させたことでしょう。
石井桃子さんの訳文、堀内さんの絵の素晴らしさが心に刻まれます。

かくれんぼ

2020年09月26日

kakurenbo
スズキコージ作
1999年12月
こどものとも年少版 273号

” かくれんぼするものよっといで ”
クンちゃん、カンちゃん、ポンちゃん、カボちゃん、レンちゃん
あちらこちらの路地裏から出てくる出てくる 子どもたち、

” じゃん けん ぽん ”
” わーい チョキかった ”
” カボちゃんおにだ ”
かぼちゃんがかぞえます
” いち にぃ さん しぃ ”
” ごう ろく しち はち ”
” くう じゅう! ”
” もう いいかい? ”
” まあだだよ ”

ふんすいから、木桶の中から、ひともどうぶつも建物も車も、何から何まで登場する個性あふれるコージワールド。

うめさんは目を皿のようにして必死に探します。オニのカボちゃんはしっかり見つけます。
最後にあれ?ボンちゃんどこだ?
あれ? 乳母車ひくおばあさんの足が4ほん・・・?
” あっ ボンちゃんみっけ! ”

子どもたちはかくれんぼが大好き、毎日どこかのクラスでやってます。
一年中愛される絵本です。

とべ かぶとむし

2020年09月07日

tobetobekabutomushi
得田 之久 さく
1977年8月 こどものとも年少版

表紙いっぱいに ” ドーン ” と昆虫の王者かぶとむしが登場していれば、虫好きの方なら手に取らずにはいられません。
つきぐみのK君も大の虫好き。書架に並ぶ昆虫絵本をすばやく見つけ、” これよんで ” と持ってきてくれました。
さて先ず登場したのは見開きいっぱいの大きなくぬぎの木から ” ぐっ ” と出てきた大きな角。
” かぶとむしだ ” ゆっくりと枝を登るかぶとむし。
折れた枯枝を乗り越えるとそこに蜜をなめているかなぶんとすずめばちが….。
かぶとむしをみるや逃げ出した。かぶとむしは枝の先まで登りつめるや羽を思いっきり拡げとび立った。
” とべかぶとむし ”
K君はじめ、虫の大好きな子どもたちは、ただ憧れいっぱいの眼差しでこの勇者を見ていて、大満足で終わりました。

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