常盤平幼稚園

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月別アーカイブ: 2020年10月

くろねこかあさん

2020年10月31日

2学期、初めての3才のクラスのつきぐみさんのとしょかんで。

kuronekokasan

東君平さく
1985年2月
年少版 こどものとも 福音館書店刊

くろねこかあさん あかちゃんうむよ
どんなあかちゃん うまれるのかな
どんななきごえしてなくのかな

つきぐみのなかまは黒猫かあさんの大きなお腹を見ながら、想像をめぐらします。
くろねこかあさん あかちゃんうんだ
しろねこさんびき おちちをのんだ
くろねこさんびき あそんでばかり
歯切れのいいリズミカルなことばを聞きながら、つきぐみさんに黒猫かあさんがおちちをのませたり、やさしくなめたり、つめとぎしたり、柱に登ったり、肴をねらったり、鯉つかまえたり…と子育てに奮闘する様を笑声を立てながら満足感いっぱい楽しみました。

くろねこかあさん やさしいかあさん
しろねこさんびき すくすくそだつ
くろねこさんびき すくすくそだつ

是非出会って、いっしょに楽しんでみてください。

ものぐさトミー

2020年10月26日

子どもたちを笑いこけさせる一冊

monogusatommyペーン・デュポア  文  絵
松岡享子 訳
1977年6月24日初版 岩波書店刊

電気じかけの家に住むトミー ナマケンボは、朝起きるのも、お風呂から着衣、洗面、食事、全て自動装置に身を置くだけで自動的に済んでしまうのです。

それだけでくたびれるトミーの家はある日、嵐のため電線が切れてしまいます。
7日後電気は戻りますが、水は冷たいまま。水風呂にとび込んだトミーは慌てたばかりに風呂おけが傾き、トミーは逆さになったまま電気歯ブラシや電気ぐしに足の裏をごしごしこすられくすぐったくてわらい死にそうになります。
この様子にうみさん大爆笑。笑、笑いが止まりません。
逆さになったまま、頭からパンツ、ズボン、くつした、くつの中につっこみ、足の裏に降ってくる食事をトミーはキイキイわめきながらけちらす有様です。

床一面に積もった朝ごはんの中に座ったトミーは大きな声で「いったいどうしてまたこんなめちゃくちゃなことになっちゃったんだろう?」と自問し、「よし、いまからすっかりこころをいれかえて、ぼくのくらしにあたらしいページをひらくんだ。さもないと、ほんとにもうおしまいだ。」

この絵本を見つけると必ずや ” これよんで ” という程、人気の絵本です。ぜひ出会ってみて下さい。

ちのはなし

2020年10月22日

うみさんと今学期2回目のとしょかんで

chonohanashiぶんとえ 堀内誠一
1972年3月 福音館書店刊

「これ よんで!」と子どもたちが選んだ一冊です。かがくのともで出版されているからだに関係する本。” おへそのひみつ ” ” おっぱいのひみつ ” などなど。子どもたちはとても好きです。

さて、転んで膝こぞうから出た血。” ちをなめてみたらしおからい ” とよむとすぐに ” ぼくもころんでちがでた ” ” わたしも ” と体験者がたくさん名乗り出ました。

身体の全体を走る血管の絵、そして心臓の話、顕微鏡でみる血の中の赤血球、白血球、血しょうばんの形と役割、又小さな動物、赤ちゃん、子ども、そして大人 それぞれの血の量、など、堀内さんのイラストはわかりやすく且つ魅力があります。
ちは生物にとってとても大切、ということを楽しみながらわかってしまう…. そんなかがくのともは素晴らしい!!

あめのひ

2020年10月13日

うみさんとよんだ本を紹介します。6月の雨の日に出会った一冊。
amenohi
ユリー・シュルヴィッツ 作・画
矢川澄子 訳
1972年9月福音館書店刊

屋根裏部屋のベッドの上で雨の音を聞く少女と猫。
” まどにぴしゃぴしゃ ” ” やねにばらばら ”
雨は街をすっぽり包み ざあざああふれて どぶをはしる。
はるかに連なる山々に降る雨 丘にも草にも池にも降り 蛙が大はしゃぎしている
みずはちょろちょろ ながれになって やまをくだって かわからかわへ よりあつまって しまいにうみへ….. と詩文を読んだ瞬間 ” へぇー そういうこと? ” という言葉が子どもたちの中から聞こえてきました。雨の風車は又町へと戻り 最後は屋根裏部屋の少女と窓辺に寝そべる猫とせのびしかけている植木鉢の花の場面で終わります。雨の風情、情緒を詩情豊かに語る絵本です。
今回うみさんととてもしっとり楽しめました。

三びきのやぎのがらがらどん

2020年10月06日

うめぐみさんの今学期2回目のとしょかんで大興奮でよんだ一冊。

sanbikinogaragaradonアスビョルンセンとモーの北欧民話
マーシャ・ブラウン え
せた ていじ やく
1965年7月 福音館書店刊

舞台は北欧ノルウェーの山の中、山の草場で太ろうと大きいやぎ、中くらいのやぎ、小さいやぎのがらがらどんが橋をわたりにやってくるのですが、橋の下には大きなきみの悪いトロルが住んでいるのです。

はじめに小さいやぎが、かたこと かたこと と小さな音で橋を渡るや、いきなり「だれだ おれのはしを かたことさせるのは」とトロルにどらられ、小さいやぎは「なに、ぼくですよ いちばんちびやぎのがらがらどんです」と言い ” ひとのみに… ” というがらがらどんに「すこしまてば二ばんめのやぎがやってきます。ぼくよりずっと大きいですよ」とその場をなんとか切り抜けるのです。

さて二ばんめのやぎは ” がたごと がたごと ” と橋をならしてやってきて「だれだ…」とどなるトロルに「ぼくは二ばんめのやぎのがらがらどん」と名乗り「ようし、きさまをひとのみに…」というトロルに「おっとたべないでおくれよ、これからやってくるやぎはぼくよりずうっとおおきいよ」と難を逃れるのですが、その時やってきたのは大きいやぎのがらがらどん ” がたんごとん がたんごとん ” とやってきて「おれだ!おおきいやぎのがらがらどんだ!」とがらがらごえで叫ぶのです。
この場面に来ると子どもたちは大きいやぎのがらがらどんに憧れいっぱいの眼差しを向けます。” かっこいいなー ” と言わんばかりです。

大きいやぎはトロルをこっぱみじんにして谷川へつき落とし、三びきは山へと登っていきます。3才で初めてよんだ時はこわごわだった方も今は余裕どころか、身を乗り出し ” やったあ ” と大興奮です。強くなりたいというう思いをもっている男の方には特に人気があります。

何度も出会って欲しいほんの一冊です。

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