常盤平幼稚園

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月別アーカイブ: 2020年11月

ようかいさんはどこ?

2020年11月26日

5才のクラス うみぐみさんと2学期最初の一冊。youkaisanhadoko
沼野正子さく
かがくのとも437号2005年8月 福音館書店刊

最近妖怪にはまっているという うみぐみのMちゃんの話を聞いて選んだ一冊です。

夏休み、大祖父ちゃんの家に泊りにきたアーちゃんとヨーくんは ” ごはんがおいしい ” と言うと、おおばあちゃんに ” それはコメトギババのおかげ ” と言われ、会ってみたさに翌朝妖怪探検に出発します。地面をベトベト這うベトベトさんやスナカケババの歓迎に会った後、川の方から

おこめとぎゃしょか
ひと とって くいやしょか
ショキショキ
ショキショキ〜〜

といううたが
ショキショキという音といっしょに聞こえてきました。コメトギババです。

「このうたのようにショキショキとおこめをとぐとごはんがおいしくたけるんだよ」とおおばあちゃんはたのしそう。

その後もヤカンヅルやコナキジジイ、ヌリカベ、ワタリビシャク….とたくさんの妖怪に会ったその夜、「こんばんは・・・」と二人の枕元に現れたのはザシキボッコ。

「ずっとずっとむかしからこのうちのまもりがみなのさ こわいことはちっともないよ」の一言で二人は安心して眠りにつきます。

読んでいる間中、いろんな方が ” あのさぁ〜 ○○○○っていうようかいはさぁ…. ”
と次から次へと妖怪紹介が始まり、何と賑やかだったことでしょう。

” むかしからようかいはひとのくらしのなかにあらわれたといいます。
みみをすませ、めをこらせばあなたもようかいにであえるかもしれません ”

とべバッタ

2020年11月16日

4才ののクラス うめぐみさんの9月最初のとしょかんでの一冊
tobebatta
田島征三さく 1988年7月偕成社刊

ちいさなしげみのなかにバッタがいっぴき、かくれすんでいた。周りに住む恐ろしいものたちはバッタをたべてしまおうとねらっていた。

毎日びくびくおびえ暮らすのがつくづくいやになったバッタはある日決意する。

大きな石の上で悠々とひながぼっこをするや、たちまちヘビ、カマキリにおそいかかられるが… 何と!!バッタはヘビをへこましカマキリをばらばらにしクモもクモの巣ごとめちゃめちゃにして空高く飛び雲をひきやぶり登りつめた。が… あとは落ちるのみ。

その時初めてバッタは自分の背中にある4枚の羽に気付き、あわや…の瞬間浮き上がり、たかく、たかく行きたい方へ飛んでいった。

この絵本の表紙を見た瞬間から虫好きななかまがいっぱいのうめぐみさんは大興奮。虫の世界を知っているからこそのバッタの決意や勇猛果敢に戦うバッタに全身全霊をかけて応援したに違いありません。

田島征三さんの力強い迫力いっぱいの大きな画面に吸い込まれるよう聴き入り楽しんだ一冊でした。

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