常盤平幼稚園

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月別アーカイブ: 2023年12月

スーホの白い馬

2023年12月23日

10月の終り、5歳のクラスうみぐみさんのとしょかんの一冊。

スーホの白い馬

suho
大塚勇三 再話 赤羽末吉画 1967年10月1日
福音館書店刊 1973年12刷

・・・扉を開けると、馬の頭のついた楽器がうみぐみさんの目にとび込んできました。
あれなんだろう・・・という声も聞こえてきました。

むかし、中国の北モンゴルの草原にスーホというひつじ飼いの少年がおばあさんを助けながら暮していました。
ある日、スーホは白い子馬を拾ってきて、心をこめて世話をしたおかげで小馬は立派に育ち、スーホはこの馬が可愛いくってなりませんでした。

ある年、殿さまが競馬の大会を開き、スーホが一等になるや、殿さまはスーホから馬を取り上げ、スーホは傷つき帰るのですが、白馬を取られた悲しみは消えず、白馬のことばかり考えていました。

そしてある日、白馬がからだに何本もの矢をつきささせ、ひどい傷を負ってスーホのもとに帰りつきます。スーホはつらいのをこらえながら、矢を抜きました。
「白馬、ぼくの白馬死なないでくれ!」
スーホの必死の看病も及ばず、白馬は死んでしまいました。
悲しさと悔しさで眠れない夜、スーホの夢に白馬が現れ、スーホを慰め自分を使って楽器を作って欲しいと告げます。そして作られた楽器が馬頭琴です。スーホの作り出した馬頭琴は草原中に拡がりました。

はじめから終りまで、全身、耳にして聞き入っていたうみぐみさん。スーホの歓び、悔しさ、悲しさ全てを共にしながら、” しーん ” と静まりかえったひとときでした。
それぞれの心の中での叫びをおさえながら、この大きな物語を全員で聞き終えたことに感動しました。

昔、この幼稚園にチボラグさんというモンゴル一番の馬頭琴奏者の方が来て下さり、演奏して下さったことがあり、その音色が今でも耳に残っています。
又、そんな機会を作りたいですね。楽しい冬休みをお過ごしください。

あおい目のこねこ

2023年12月23日

11月の末、4歳のクラスうめぐみさんのとしょかんの一冊。

あおい目のこねこ

aoimenokonekoエゴン・マチーセンさく 瀬田貞二やく
1965年4月1日発行 1968年9月10日 第8刷 福音館書店刊

むかし青い目のげんきなねこがねずみのくにを見付けようといさんで出かけます。
行き着いた先にはお腹をすかせた5匹の黄色い目の猫たちがいて「いいねこはきいろい目だまなんだ」とのけものにします。

青い目のねこは池に映った自分に自信をもって戻ると何と!!大きな犬が木の下に陣どり、木の上で脅えた5匹の猫たちが ” おっぱらってくれ ” と叫んでいます。

突然 ” わん ” という犬のひと声で思案にくれていた青い目の猫がとびあがり、犬の背中に落ち、猫はつめをたてて犬にしがみつくや犬はかけ出し山をのぼって・・・山をくだって・・・又又のぼって、又又、くだって・・・行き着いたところは何と!!「ねずみのくに」だったのです。

きいろい目のねこたちをも案内すると「ありがとう、きみはへんてこなねこどころか、とてもすてきなねこだなあ・・・」と絶賛されるのです。めでたし、めでたし。

うみぐみさんは暑さ1.5cm程のこの絵本を手に持ったときから ” えーっそれよむの ” と驚いていましたが、1のまき、2のまきと読み進んでいく楽しさとこのストーリーの面白さにはまりにはまり、大笑いの連続。とてもとても楽しんだ一冊でした。

昔あるお母さまが ” この本、私はずーっと手離せなくて結婚する時も大事に持ってきました・・・。とおっしゃってました。

みっつのねがい

2023年12月23日

次は5歳のクラスうみぐみさん9月のとしょかんの一冊。

エストニアの昔話
みっつのねがい

mitsunonegai
ピレット・ラウド再話 絵 まえざわ あきえ訳
2012年1月 福音館書店刊

昔、エストニアの小さな村になまけものの夫婦が暮らしていて、働かないので貧乏でお腹をすかせているせいか、毎日けんかばかり・・・。

ある日、一人の老人が現れ ” たのしく暮らせるよう力を貸すから3日の間に願い事をみっつ考えなさい ” と言われます。

二人は・・・さかながどんどんつれるつりざお、いろいろのたまごをうむめんどり・・・はねのあるぶた、くだものとやさいのなるき・・・いろいろ考えますが決まらず3日目、おくさんが「あーあ、おいしいソーセージがあれば」と言ったとたん「どすん!」巨大ソーセージが現れ、「大切な願いをこんなものに・・・」と怒っただんなさんが「おまえのはなにでもくっつけておけ!」と叫ぶや、おくさんの鼻にソーセージがくっつき困り果てただんなさんが「こんなソーセージきえてしまえ!」のひと声でソーセージは消え、二人は大喜び、その後二人は前より働くようになり、なかよくくらしましたとさ。

作者はエストニアで活躍するデザイナー。うみぐみさんのみんなは、ちょっと個性的な雰囲気の絵本に興味津々。
夫婦げんかという現実味あふれた話の展開と散りばめられたデザイン画、ひとつひとつがとても楽しく目を奪われていました。今は絶版で手に入らないようです。

さんまいのおふだ

2023年12月23日

次は4歳のクラスうめぐみさんの11月のとしょかんの一冊。

新潟の昔話
さんまいのおふだ

sanmainoohuda

水沢謙一 再話 梶山俊夫画
1978年1月1日 福音館書店刊 こどものとも傑作集

むかし寺のこぞうがやまへはなきりに出かけ、道に迷ってあかりのついた家をみつけ、一晩の宿をたのみ、ねたところ、夜中、おばばがこぞうのあたまをなめたり、おしりをなでたりして「こぞうはうまそうだな」といっている。

こぞうがべんじょへいくとき、腰に縄をつけ「こぞうこぞういいか」とひっぱる。
「まだまあだ ピーピーのさかり」を繰り返すうち、べんじょの神さまが「はやくにげてけ」と白、青、赤の3枚の札をくれ、途中おばばにつづかれそうになるが寺にたどりつくやおしょうさんにきょうばこの中にかくしてもらう。

そしておしょうさんとおばばのじゅつくらべとなるが、おばばはおおにゅうどうになると、” ちいさなまめになってみれ ” とおしょうさんに言われ、おばばは小さなまめになり、おしょうさまはそれをがりがりかじってのんでしまったとさ。
” いちごさかえた なべのした がりがり。”

うめぐみさんは昔話・・・それも恐い話はあまり経験がなかったと思いますが、それだけにとても集中して聞き入ってました。
恐い中にも便所で腰に縄をつけたこぞうとおばばのかけ合いや命からがら逃げてきたこぞうが「はやはや」とあせるなか、おしょうさまはゆっくりしていて「おーい、いまおきて」「はや はや」「おーい いまふんどし しめて」「はやはや」・・・等、どっと笑いがおこり、恐さとユーモアがないまぜとなったこの話をとことん楽しみました。

うさこちゃんときゃらめる

2023年12月23日

次は11月の3歳のクラスつきぐみさんのとしょかんの一冊。

うさこちゃんときゃらめる

usakochan
ディック・ブルーナ ぶん・え 松岡亨子やく
2009年4月15日 福音館書店刊

うさこちゃんはあるひ、ふわかあさんとおみせにくっきーをかいにいきましたが、そのときいろとりどりのかみにつつまれたきゃらめるが目にとまり、こっそりぽけっとにいれました。
そのばん、うさこちゃんはねむれませんでした。
おかあさんに「どうしたの?」ときかれ、うさこちゃんは「きゃらめるとったの。ぽけっとにあるの」とこたえると「まあうさこちゃん あなた なんてわるいことしたの!」とかあさんにいわれ、おみせにかえしにいきます。
「あんなことしなければよかった。ああ、はずかしい。」でもこれはじぶんのしたことです。・・・ものすごく深刻な表情で聞いていたつきぐみさんでしたが、この一文に頭をこっくりさせながら立ち去りました。

アナボコえほん

2023年12月23日

次は2学期スタートの日、5歳のクラスうみぐみさんとの一冊。

アナボコえほん

anaboko
えとぶん 井上洋介 1986年11月初版
2008年11月新装版1刷
(株)フレーベル館

夏休み開けの初日、ぐーんと大きくなったうみぐみさんを迎え、先ず一冊目はユーモアの天才、井上洋介さんの絵本でスタートしました。

「そらのてっぺんアナボコあくと、どしゃぶりのあめふってくる」・・・で始り奇想天外な話ばかり・・・。
「やねにアナボコあいてると、おつきさん よなかにこんばんは」
「でんしんばしらにアナボコあくといぬのおしっこむこうにぬける」

うみぐみさんお腹をかかえて笑いが止まらない。
「もりのたいぼく アナボコ あいて とても すてきな レストラン かいてん」
うみぐみさんの目差しは憧れいっぱいで終りました。

しりとりしりとりあきのまき

2023年12月23日

次は秋も深まってきた11月4歳のクラスうめぐみさんのとしょかんの一冊。

しりとりしりとりあきのまき

akinomaki
いまき みち さく
1993年11月 福音館書店 年少版こどものとも 200号

” あき、きのつくものなーに! ” ” きつつき ”  ざんねん  ” きのこ ” です。
” こ、このつくものなーに? ” ” こども ”  ざんねん ” コスモス ” でした。
” す、すのつくものなーに ” ” すいか! ” ざんねん ” すいとう ” でした。
はずれが続く中、ヒントは絵の中に・・・と見込んだうめぐみさん、
”い、いのつくものなーに ” ” いぬ ” ” せいかい!! ” ”うわーい!!” と大喜び。
いわきみちさんの素朴な温い絵に誘われ楽しんだ一冊です。

くろねこかあさん

2023年12月23日

9月に入っても暑い日が続き、外庭は毎日大賑わい。
運動会を経て、遠足、クリスマス会を創る日々・・・とあっという間の二学期、子どものとしょかんに ” きょうはどんなほんをたのしもうか・・・ ” と期待いっぱいに来る子どもたちとことばと絵が醸し出す物語の世界を存分に楽しみました。
その中から数冊ご紹介します。
先ず、9月の3歳のクラスつきぐみさんのとしょかんでの一冊。

くろねこかあさん

kuroneko
東 君平さく
1985年3月 年少板 こどものとも刊
1988年1月 特製版 福音館書店刊

ページをひらくと・・・大きなおなかのくろねこかあさん登場です。
つきぐみさんは、どんなあかちゃんかな・・・とイメージをふくらませている様子。
何と!!くろねこかあさんはしろねこさんびき、くろねこさんびきをうみ、おちちをのませたり、おつかいをしたり、つめとぎしたり、すずめをねらったり、鯉つかまえたりの大奮闘。
くろねこもしろねこもかあさんのそばであそんだり、ひるねしたり、おさらをなめたり、つめとぎしたり・・やさしいかあさんの愛情いっぱいすくすく育ちます。
つきぐみさんは、この絵本の絵やことばのセンスに魅了され、とてもとても楽しんでいました。改めて、この絵本の魅力を感じ直感的に反応してくれた子どもたちにも脱帽でした。

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