常盤平幼稚園

今日の一冊

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うまかたやまんば

2020年05月22日

umakatayamanba
おざわとしお 再話
赤羽末吉 画
1998.10 福音館書店刊

昔、ひとりの馬方が山姥に襲われ、積荷の魚から馬まで丸ごと喰われた挙句、馬方をも喰わんと追ってくる中、命からがら一軒家の梁へ登り、ほっとした矢先、山姥がやってきます。

馬方は囲炉裏で背中あぶりしながら居眠りする山姥の甘酒をかやを抜いてつっぱつっぱ吸うは、餅をつくんとさしてはつりあげ、皆喰ってしまうのです。

”のんだのはだれだ””くったのはだれだ”と怒る山姥に馬方が”ひのかみ、ひのかみ”とささやき、木のからにとに入って寝た山姥に煮え湯をどーっとつぎこんで仇をうちます。

うめぐみさんは、山姥の形相といい「うまのあし いっぽんおいてけ。おかなきゃ、おまえをとってくうぞ」と今にもとびかからんとする絵の迫力に圧倒され固唾をのんで聞き入っていましたが、一本、又、一本と足をぶったぎられた馬が”がったがった”と逃げるとその様が面白いのか「あっはは」と笑いがおこりました。

実はこの笑いは今回だけではありません。必ずといっていい程です。絵をみると、生々しさは全くなく、図形のような描き方です。なるほど・・・と思いました。

うめぐみのみんなは最後まで迫力いっぱいのこの絵本をとても楽しみました。
お話といい、絵といい、最高の昔話絵本です。是非、出会ってみて下さい。

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