運動会を創る生活が始まってから、1か月半が経ちました。
いよいよ、明日は運動会 ですね!
これまで三位一体となって、こどもたち、教師と共に、創り上げて下さった、お母さま方。
休みの日に入退場門を作って下さったり、力仕事を手伝って下さった、お父さま方。
お家でお留守番していてくれた、お兄さん、お姉さん。
幼稚園で待っていてくれた、弟さん、妹さん。
本当に、本当に、ありがとうございました!
「みんなでつくりあげて、みんなで楽しむ運動会」
心も晴れやかな 楽しい1日となりますようにー
2023年10月20日
いよいよ、5歳のクラス うみ組のメイポールダンスが始まりました!
メイポールダンスとは、欧州に伝わる春の訪れを祝うお祭り(5月祭)で踊られるダンスで、ポールの先端についているリボンの端を手に持ち、ポールの周りを踊りながら回ることで、リボンを編み上げていくものです。
毎年、幼稚園で一番大きいクラスの仲間たちだけが踊ることのできる特別なもの。子どもたちも、どれ程楽しみにしてきたことでしょう。
うみぐみの先生が、今年のこどもたちの雰囲気に合わせて、音楽を選び、振り付けを考えました。
今年のメイポールダンスは・・・「ラグタイム」です!
「てを はなさないように ぎゅっと もつんだよ!」
「すきっぷ、 たのしいな~」
「つぎは はんたいに まわるよ~」
「きれいに あめるかな~?」
初めは順番を間違えてしまったり、編み目がゆがんでしまったり・・・上手くいかないこともありましたが、何度も繰り返していくうちに、少しずつきれいに編めるようになってきました。
運動会当日、うみぐみさんの堂々とした姿を お楽しみに!
2023年09月10日
長い夏休みが明け、いよいよ二学期が始まりました。
夏休みの間、楽しいことや、いろいろなことを吸収して、心も体も大きく成長したこどもたち。
5歳のクラス うみぐみのお部屋では―
「わたしは うさぎにする!」
「うさぎ と しか で まような~」
「みて!からすって しろかったんだよ」
「わたし、とりどし だから、しちめんちょうにする!」
運動会の経験のあるこどもたちは、それぞれ “なりたいもの” への想いを膨らませているところです。
夏休みに、それぞれのお家で、何度も読んでもらった絵本、「天の火をぬすんだウサギ」
今年は、この「天の火をぬすんだウサギ」の世界を、みんなで創っていきます。
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2023年 運動会 ページェント
『天の火をぬすんだウサギ』(評論社)
むかし、むかし、この地上に、火がなかったころ。冬の寒さにふるえる動物たちは、高い山に住む天の人のところから、火をぬすんでこようと、相談しました。天の人たちは、動物に、火をわけてくれなかったからです。ウサギが出かけることになりました。さて、このつづきは?
北米インディアンの「火のおこり伝説」に「なぜ動物がそうなった」の話を加えた楽しい絵本です。
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そんななか、あることに気が付いた うみぐみさん。
「りすと あらいぐまは どうする!?」
「つきぐみさんに おねがいするのはどうかな?」
// いいね~ \\
「うんどうかいのこと、しらないんじゃないかな?」
「“しょうぶこうえんでするよ”って おつたえしよう!」
「はた もかいてねって つたえないとね!」
そこで、4歳のクラス うめぐみさんにも相談してみると、うみぐみの仲間と同じ気持ちだったようで、早速、3歳のクラス つきぐみさんのお部屋に、運動会のお誘いをしに行きました。
「うんどうかい しよう!」
「てんのひをぬすんだうさぎで、つきぐみさんは、りすとあらいぐまを おねがいしてもいい?」
「はたも たくさん かいてね!」
はじめはキョトンとした表情だった つきぐみさんですが、お兄さんお姉さんが描いた旗を見たり、お話を聞いて、
「いいよ~!」
と、前向きな気持ちが溢れていました。
これから、どんな生活が始まるのでしょう。
とても楽しみですね!
ぜひ、ご家庭でも「天の火をぬすんだウサギ」を
読んで、読んで、読み込んで、
絵本の世界観を存分に楽しまれてくださいね!
2023年08月31日
7月20日から2泊3日で、5歳のクラス うみぐみのこどもたちが那須高原に合宿に行ってきました!
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《 7月20日 1日目 》
お母さんと一緒に、ぎゅっと手をつないで上野駅へ。
「がっしゅく たのしみだね~!」
「おかあさん、いってきまーす!」
「しんかんせん、まだかな?」
「どきどきするね」
いざ、新幹線に乗って出発!
おやつの時間。
子どもたちの表情が少しずつ、和らいできました。
沼っ原湿原に到着。
お母さんが作ってくれたお弁当を食べます。
沼っ原湿原をみんなで散策。
宿舎に到着。
オリエンテーション
お楽しみの夕食の時間です。
キャンプファイヤー
グループごとに、お部屋で就寝準備をします。
「まだ ねむくないよ~」
お部屋で絵本を楽しみます。
明日は、どんな楽しいことが待っているかな。
おやすみなさい。
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《 7月21日 2日目 》
朝の散策
朝の体操
朝食
今日は、茶臼岳へ!
茶臼岳 登山
「しゅっぱーつ!」
「がんばるぞ~!」
「もうすこしで つくよー!」
「がんばれ~!」
山頂に到着!
「がんばったあとの おべんとうは おいしいね」
「ごはんをたべたから げんき もりもり!」
「かえりは すたすた あるけるね!」
お次は、那須昆虫ワールドへ。
「みてみて~!」
宿舎に戻って、夕食。
「おなか ぺこぺこだよ~」
優子先生の素話。
合宿ならではの特別な時間です。
お部屋に戻り、みんなでぎゅっとなって絵本を読みます。
ほっとする ひとときですね。
「きょうも たのしかったな~!」
おやすみなさい。
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《 7月22日 3日目 》
朝の散策
今日は、森林ノ牧場へ。
「うしさん かわいいね」
「うしさん たべてくれるかな?」
お楽しみのソフトクリーム。
「おいしいね~!」
「あまくて、おいしいな~」
そして、とびきり楽しい3日間は、あっという間に経ち、
新幹線で上野駅へ。
「おかあさん、ただいま~」
大好きな家族と離れ、心も体もたくさん使って、仲間とともに過ごした3日間。
きっと、ひとりひとりにとって、かけがえのない時間となったことでしょう。
これからの子どもたちの成長が楽しみですね!
2023年08月01日
個性豊かなクラスで、2年前の4月に入園してから、ぶつかり合いながらも みんなでたくさんの楽しいことに出会いながら、生活を重ねてきました。
そんな仲間たちが、一番大きいクラス、うみぐみになった今年の4月のことー。
ある日、優子先生がお部屋に訪ねて下さると・・・
「今、幼稚園にお届け物があってね、一番大きいクラスの方たちでお世話をしてくださいって頼まれたの。種なのか、卵なのか、何だか分からないんだけれど、うみぐみさんが お母さんとお父さんになってくれる?」
と、小さな小さな粒が入った箱を届けてくださいました。
お世話をお任せされた子どもたち。初めはそれが何なのかもわからず…
「くろいたまご?」
「すいかのたねかな?」
「かぼちゃのたねだね。」
「きっと ごまだから、かわを むいてみようか。」
「たね なら、おみずを あげたほうがいいよね!」
ー ー ー ー ー ー ー
数日経つと、粒の色に少し変化があり、そこから また数日経つと、粒から何かが生まれてきました。
「ちいさくてかわいいねー!」
「きょうは、くろちゃんのおたんじょうび!」
「みんなにもみせてあげなくちゃ!」
生まれてきたことが嬉しくてたまらなかった子どもたちは、“ くろちゃん ” と名付け、可愛がりはじめました。
くろちゃんの お母さんとお父さんになった子どもたちの最初のお仕事は、お腹を空かせている くろちゃんのための、エサ探しでした。
「きっと、はっぱたべるよね!」と考えた子どもたちが 園庭から見つけてきたのが、バラの葉・ミカンの葉など、四種類の葉っぱ。
「ばらとみかん ぜんぜんたべないね。」
「 このはっぱのうえに みんな のってるよ!」
「くろちゃん、このはっぱ、すきなのかな?」
「これ、バラのアーチの よこにある き のはっぱだ!」
「それは、くわのは だよ!」
くろちゃんが、桑の葉を食べるということがわかり、勢いよく桑の葉を集めだした子どもたち。実は、幼稚園の桑の木に、うめぐみの頃から登っては桑の実を食べて親しんでいたのでした。
そのため、「くわのは とってきまーす!」と言いながら木に登っては、真っ先に 自分たちが桑の実を食べているすがたがありました。
みんなが大好きな桑の実。食べることを少し我慢して、毎日 コツコツと集め、桑の実でジャムを作ってみることになりました。
「たくさん あつまったね!」
「まずは、くわのみの はさみやさん しよう!」
「おさとう、たっぷりいれてね!」
「おなべで ぐつぐつ にるよ~!」
「いただきまーす!」
「あまくて、おいしいね。」
さて、桑の葉を食べることが分かったくろちゃんの正体は、一体何なのでしょうか。5月の連休が明け、久しぶりに幼稚園に来てみると、少し体が白くなっています。
「しろくなったから しろちゃんだね。」
そんなある日、ある方が図書館に行って、一冊の本を持ってきてくれました。
『ぜんぶわかる!カイコ』(ポプラ社)
「くわのは たべるんだって! かいこさん っていうんだけど…。」
「たしかに、くろちゃんに にているね!」
「かいこさん っていうんだね!」
ようやく、4月からお世話をしていた くろちゃんの正体が分かりました。 カイコ だという事が分かると、お世話にも より一層、力が入る子どもたち。登園の途中に桑の葉を集めてきてくれる方や、週末には家に連れて帰って お世話をしてくれる方もいました。
一方、幼稚園では、桑の葉を与えれば与えるだけ むしゃむしゃと食べ続け、ウンチをする カイコさんのお部屋の掃除を毎日、しなくてはなりません。けれども、子どもたちは、日に日に大きく成長するカイコさんのことがとても愛おしく、お世話することを積極的に楽しんでいる姿がありました。
「みてみて!えぷろんに くっついてるよ~!」
毎日、大好きな桑の葉をたっぷりと食べて、子どもたちの愛情もたっぷりと受けて、どんどん大きく成長していっていた カイコさん。 それまで、お部屋にあるテーブルでお世話をしていましたが、お弁当のときなどにも そのテーブルを使っていたため、カイコさんのお世話をするための専用のテーブルを作ろうということになりました。
「てーぶる つくってみたいけれど、つくりかた わからないんだよね。」
「おとうさんなら しっているけれど、おしごとにいっているから…。」
「きっと、たけしせんせいなら、しっているんじゃない?」
健先生なら、作り方を知っているのではないか・・・という考えになった子どもたち。みんなの想いが一致したときの子どもたちのエネルギーは素晴らしく、お部屋を駆け出し、事務室まで全力で走って 聞きに行くほどでした。
早速、設計図を書き、初めての大工仕事に挑戦です!
テーブルが完成すると、うみぐみの子どもたちだけでなく、他のクラスの仲間たちもうみぐみのお部屋に遊びにきて、カイコさんとたくさん触れ合っている姿がありました。
「かいこさん、かわいいね。」
ある朝、登園してきたこどもたちがカイコさんを見てみると、姿を少し変えています。 体が少し黄色くなり、頭を振り上げ くるくると回し、糸を吐き出し、まゆを作り始めたのです。
「かいこさん、くちから いとだしてるよ!まゆを つくりはじめたんだ!」
「えほんみたいに1つずつ おへやを つくってあげないとね!」
カイコが繭を作りはじめたら、1つずつお部屋を作るということを絵本で見ていた子どもたち。早速、厚紙とハサミを使って作りはじめました。
繭になったカイコさんが、この後、どうなっていくのか。
ある日、みんなで、かがくのともの『かいこ』という絵本を読みました。
絵本を読んだことでわかった事が、
・まゆの中でカイコはサナギになり、その後、蛾になって出てくる。
・一匹の蛾は、500個の卵を産む。
・蛾は、卵を産むと死んでしまう。
・繭をお湯で茹でると、糸や綿にする事ができる。
絵本を見る子どもたちの表情は、真剣そのものでした。そして 、ここから、今後 カイコさんをどうするのかという、話し合いの日々が始まりました。
「そだてたい!」
「たまご、また らいねんも そだてるのはどう?」
愛情たっぷりにカイコさんを育ててきた子どもたち。カイコさんのことを みんなはどうしてあげたいのか…とお聞きした時の答えは、「そだてたい!」というものでした。
しかし、育てるということは、その先のことも考えなくてはなりません。お部屋には、100匹以上のカイコさんがいます。そのカイコさんが一匹当たり500個の卵を産むとなると…….。
「ひとりに 1こずつ くばるのは、どう?」
「つきさんと うめさんに たのんでみようか?」
「みんな、そだてかた しらないよ。」
「おしえてあげればいいよ。」
「ずっと、わたしたちが おせわしたいな!」
「しょうがっこうに いくから、ずっとは できないよ…。」
「でも、ゆうこせんせいに、“ おかあさんとおとうさんになってね ” っていわれたよね?」
ずっと育てたいという気持ちと、卵の個数や自分たち自身のこれからのことを考えると難しいのではないか、という気持ちの間で揺れ動く子どもたち。
ここで、“ カイコさんは卵を産むことだけが幸せなのか ”ということや、“ カイコさんにとっての一番 幸せな形を みんなで考えていきたい ”ということを、担任から子どもたちにお伝えしました。
「 たまごをうむのはしあわせだけど、しんじゃうのはいやだよ。」
「“ うみさんでそだててね ”っていわれたから、そだててあげないといけないよね?」
「たまごをうむのが、しあわせだよ 。」
「そだてられないんだよ?」
「そだてられなくても、たまごをうむのが しあわせだよ!」
「たまご だいじだから、だいじにだいじにそだてたらいいんじゃない?」
「いともらってさ、ぬいぐるみとかつくるのはどう?」
「かいこさんはどうするの?」
「さなぎがはいってるのに、ゆでられる?」
「かいこさんが しぬのはいや。」
「わたしは がにしたいよ。すこしでも ながくいきてほしいから。ゆでたら すぐ しんじゃう。」
「でも、いと とってみたいかも。」
「いとにしたら、ししゅうとか できるんじゃない? 」
「それ いいかも!」
「いとって そめられる?」
「おにんぎょうとか、ししゅうとかすれば、おもいでになって
わすれないでいて あげられるんじゃない?」
「それは いいかもしれないけどさ、やっぱりゆでるのは、
が になってでてくるまで まちたい!」
子どもたちの話し合いの中で出てきた言葉です。どの言葉にも、カイコさんへの想いを感じます。言葉にはできない内に秘めた想いもあったと思います。
少しでも長く生きてほしいという想いが、思い出になって忘れないでいてあげられるという想いにつながり、姿は変わってしまうけれど存在し続けるということー。
一人一人の想いを確認し、今回は、糸や綿にするという選択をすることになりました。
繭を初めて煮る日。話し合いでは、煮るということに納得したけれど、「わたしは、にるところはみないからね」と言っている方もいるほど、それぞれがたくさんの想いを抱えて、この日を迎えました。
「おなべにいれるときは、やさしくだよ。」
「そーっと、そーっとね。」
「ぼくは、みているだけにする!」
「やっぱり、ぼくもやってみようかな。」
うみぐみは、一人ひとりが「まわた、ふわふわだね~!」
二週間という時間をかけた話し合い。この時間が長いのか短いのか、感じ方はそれぞれだとは思います。ですが、この時間はともに成長する私たち大人にとっても、悩み苦しみながらの日々でした。
5歳の子どもたちと 命に向き合う毎日を、過酷と感じる方もいらっしゃるかもしれません。今のうみぐみの仲間たちも、入園当初は初めての集団生活に戸惑い、泣くことで必死に自分の想いを伝えようとする日々でした。それでも、たくさんの楽しいことを見つけ、楽しいことをみんなで分かち合い、これまで積み重なってきた生活があったからこそ、ともに向き合うことができたのではないかと感じています。
これからも、子どもたちの興味のあることや、子どもたち一人ひとりに対して、まっすぐに向き合っていきたいです。
また、今後の生活の中で、子どもたちとカイコさんの繭を使って、何か形にしていきたいと思います。何が出来上がるのかは、お楽しみに!
2023年07月12日
1学期もあと少し。
7月の夕暮れ時、外庭に提灯の灯りが灯りました。
今日は、こどもたちが心待ちにしていた、花火の夕です。
いつもは水遊びをしている中庭も、この日は、特別な空間になります。
ろうそくと線香花火の灯りが水面に映って、美しいですね。
音、匂い・・・五感を使って、花火を楽しむこどもたち。
今年は、4年ぶりに、たくさんの卒業生が遊びに来てくれました。
外庭の提灯の灯りのもと、みんなで集まり、歌声を合わせます。
1学期、仲間とともに楽しいことをたくさん見つけ、大きく成長したこどもたち。
ひとりひとりの心のなかに、この幻想的で夢のようなひとときが
ずっと残りますように――
2023年07月08日
7月8日 (土)
幼稚園に松戸レオ合奏団の方々をお招きして、5歳のクラス うみぐみの仲間と共演をしました。
オーケストラの演奏に合わせて、こどもたちが入場し、その演奏に合わせて一緒に歌います。
「レオの方々は、いろいろな楽器を持っていらっしゃいますね。どんな楽器があるのか、お聞きしてみましょう。」
ヴァイオリンの音色に聴き入るこどもたち。
真剣なまなざしです。
ヴァイオリンとビオラ。 大きさを比べてみます。
「これはコントラバスです。」
どんな おとが するのかな。
美しいフルートの音色に、うっとり。
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続いて、レオの方々が2曲、演奏をしてくださいました。
ルロイ・アンダーソン 作曲
♪シンコぺーテッド・クロック
♪踊る子猫
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こどもたちから、お礼の「わらべうた」をお聞かせしたり、先生たちも楽器で演奏に参加させていただきました。
レオポルド・モーツァルト 作曲
♪おもちゃのシンフォニー
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最後は、レオの方々の演奏に合わせて、こどもたちとお母さま方が歌声を重ねました。
夏の夜の 心温まる すてきなひとときでした。