常盤平幼稚園

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月別アーカイブ: 2019年9月

ふわふわくんとアルフレッド

2019年09月27日

4歳のクラス うめ組さんの図書館で楽しんだ絵本です。
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(岩波書店)

おもちゃのくまふわふわくんは、アルフレッドが赤ちゃんのときから友達だったのですが、ある日、アルフレッドに、新しいとらのおもちゃしまくんが届くや、すっかりしまくんに夢中で、ふわふわくんには目もくれなくなってしまいます。

ある日、庭で、「ぼくだっていっしょにあそびたい」と訴えるふわふわくんを、アルフレッドは「ぼくはあたらしいとらのおもちゃとあそぶんだ」と、放り投げるのです。すると突然、ふわふわくんは、大きな木に登り、アルフレッドの心配をよそに降りて来ようとしません。アルフレッドの父さん、母さんが長い棒を探しに行きます。その間に、アルフレッドの嘆願と、また友達になるという約束に、ふわふわくんは、地面に飛び降りました。両親が長い棒を持ってきた時、アルフレッド、ふわふわくん、しまくんの仲睦まじい姿を見ます。両親は、どうして高いところに登り、どうやって降りてきたのか、不思議に思います。作者は最後、「どうしてだか、わたしたちはしっていますね!」と結びます。
シーンと聞き入るうめ組のみんなは、途中、アルフレッドに見向きもされないふわふわ君を想い、アルフレッドへの非難とふわふわくんへの同情の気持ちが、ひしひしと伝わってきました。

とてもしっとりと聞き入って、思い出の一冊となりました。

 

三びきのやぎのがらがらどん

2019年09月24日

3歳のクラスつき組さんが楽しんだ絵本です。
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(福音館書店刊)

むかし・・・で始まる昔話は、初めてのつき組さん。表紙は、目の覚めるような青色をバッグに大・中・小のやぎが谷の橋を渡る姿です。
橋を渡って、山の草場で太ろうと向かう三びきのやぎ達は、橋の下の大きな気味の悪いトロルに、“だれだ、おれの はしを かたことさせるやつは” と脅かされます。小さいやぎ、中くらいのやぎは、それぞれ知恵を働かせ、次にやってくるやぎの方がずっと大きいと言って、難を逃れます。
そして、橋をきしらせてやってきた大きいやぎは真正面からトロルと対決し、見事トロルをこっぱみじんにして、谷川へ突き落します。
そして、やぎたちは、草場へと向かいます。めでたしめでたし のお話ですが、つき組さんは、ドキドキするような迫力あるお話にじっと絵を見据え、シーンと聞き入っていましたが、最後に大きいやぎがトロルを負かした瞬間、「パチパチパチ」と拍手が起こり、「やったあ!」「よかった」等々言葉が飛び交いました。大変な集中力でした。この3歳の素晴らしい聞き手にこちらの方が驚いた程です。

あらいぐまとねずみたち

2019年09月12日

運動会のページェント(野外劇)で、
『天の火をぬすんだウサギ』のあらいぐまになる 3歳のクラス つき組さんと楽しんだ絵本です。01-0521_01

(福音館書店 こどものとも)

あらいぐま親子の家に、ある日、泥棒が入りました。犯人は・・・と捜すと、なんと!!
たくさんのねずみが遊んでいて、そこに盗まれたものがたくさんあったのです。ねずみさんは謝りました。でも、食べるものも、住む家もないというねずみさんに、あらいぐま親子は、一緒に畑を作り、家も作ってあげました。
つき組さんは、家を見た途端、「すごい」「たのしそう!」「ねるへやは?」「しょくどうは?」と、大興奮。細かく仔細に語られる絵と言葉に、思いっきり目を凝らし、耳を澄まして楽しんだ1冊です。

とべバッタ

2019年09月11日

4歳のクラス うめ組さんと楽しんだ絵本です。

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(偕成社)

毎日、おびえ暮らしているバッタが、そんな毎日がつくづく嫌になり、ある日決意する。大きな石のてっぺんで、悠々とひなたぼっこを始めたのだ。へび、カマキリをへこまし、そらのとりにも体当たり、雲をひきやぶり、昇りつめた挙句、下へ下へと落ちながら、バッタは突然自分の背中の四枚の羽に気づいたのだ。
あわや・・・と、思った時、羽のおかげで浮き上がり、自力で飛べる嬉しさをかみしめ、高く高くいきたい方へ飛んで行った。
まだ、4歳、5歳とはいえ、既にバッタが自然の中で、どのように生きているかを充分に想像できるこどもたち。
それ故、バッタの決意には、度肝を抜かれたに違いありません。
田島征三さんのエネルギッシュな絵と物語を一喜一憂しながら、楽しみました。

サリーのこけももつみ

2019年09月10日

2学期になり、5歳のクラス、うみぐみ、そらぐみ、それぞれのクラスで楽しんだ絵本です。

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(岩波書店)

冬用のジャムづくりのため、サリーとサリーのお母さんは、こけももやまへ、こけももつみにやってきました。

一方、こぐまとこぐまのおかあさんも、長い冬を越せるようおなかいっぱいにこけももを食べにやってきました。

ところが、大変なことに、こぐまとサリーのおかあさん、サリーとおかあさんぐまは、こけももやまのこけもものしげみの間で、すっかり相手を取り違えてしまうのです。
でも、サリーのおかあさんもこぐまのおかあさんも、大人でしたので、後ずさりして、こどもを探しに行き、無事、会うことができ、満足をして、こけももやまをあとにします。
大型の絵本は、自然の大きさをそのまま感じさせてくれます。

でんしゃはうたう

2019年09月06日

一年中、「よんで!」と、声がかかる絵本です。

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ホームに電車が入ってきます。
「でんしゃがまいりまぁす。」
かかっ かかっ すしゅーん こっこっ とろるるるー
「はっしゃしまぁす。」
ぷしっ ごろろー ぽっ

小さな男の子とお母さんが電車に乗るや、最先端で移り行く景色と音を楽しみます。

とっ たどっとーん どたっととーん どだっととーん たたっ つつっつつ たたっ つつっつつ どどん と、続くのですが、読み始めると、こどもたちは、この電車の音に大反響、大笑いです。そして、景色を楽しみます。
「あっ!ふみきり!」「あ!たこあげてる!」「あ!モノレール!」等々、でも、一番の盛り上がりは、何といっても、鉄橋を渡る音。
ごどん どどっどど ででん だだっだだ だだん ごどん どどっどど ででん だだっだだ

もう、大歓声となります。最初に出逢ったときは、電車の音の微妙な違いに舌を噛みそうになりながら必死でしたが、そんなことにはおかまいなしのこどもたちの大反響に助けられて、読む度に新鮮に楽しめます。

「斬新奇抜な乗り物絵本体験を味わわせてくれる傑作です。」
(松居直)

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