常盤平幼稚園

今日の一冊

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やぶかのはなし

2021年01月10日

10月のうみぐみさんのとしょかんで楽しんだ一冊です。
yabukanohanashi
「やぶかのはなし」栗原毅 ぶん 長新太 え
1990年7月 福音館書店刊

ゴミバケツのすいかを狙っておすのやぶかが登場です。
途端 ” ぼうやがさされちゃたいへん ” と女の人に追われます。 ” ぼくたちおすのかはひとをさしてちをすったりはしないんだってば ” とおすの蚊は弁じます。
昔この本を子どもたちと初めてよんだ私は、その時初めて、この事実を知りました。

この日のうみぐみさんも ” そうだよ おすのかは刺さないんだ ” ” 刺すのはめすだよ ”…と何人もの方が言います。
” 子どもたちって何でも知っているのね ” …と私は恥ずかしい思いをします。

只この絵本は知識だけではない、人間や動物の血なくしてとても子孫なんか殖やせないめすの蚊の必死な生き様が語られます。

おなかのたまごが十分大きくなると産む場所探しです。水のあるところを探します。とんぼやかえるやくもにねらわれながらも、条件がそろった丁度いい場所…古いタイヤの中の雨水にたまごをうんだあと、「げんきにそだってね」ととんでいってしまいました。

たまごは2かめにはようちゅうのぼうふらにかわり、それから8日もたてばりっぱなやぶかとなっておおきなせかいへとびたっていくでしょう。
長新太さんの絵も楽しいです。

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