100万回生きたねこ
100万回生きたねこ
佐野洋子 作・絵
昭和52年10月第1刷・昭和60年6月第23刷
講談社刊
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うみぐみ(5歳のクラス)が2月に図書館で読んだ絵本です。
「100万年もしなないねこがいました。100万回も死んで100万回生きたのです。りっぱなとらねこでした。」・・・と始まるこの絵本。うみぐみさんは「え~!?」とびっくり・・・。
王さまのねこ、船乗りのねこ、手品つかい、どろぼう、おばあさん、女の子・・・と飼い主は変わるけれど、死んでは生き返りを繰り返し、100万人の人が、そのねこを可愛がり、100万人の人が、そのねこが死んだとき、なきました。ねこは1回もなきませんでした。
あるとき、ねこは だれのねこでもない のらねことなり、誰よりも自分が大好きでした。およめさんになりたがる娘ねこたちの中で、1匹、見向きもしない美しい白ねこに のらねこは心惹かれ、2匹は夫婦になり、子ねこがたくさんうまれます。
ねこは白いねこといっしょに いつまでも生きていきたいと思いましたが、ある日、白ねこは静かに動かなくなってしまいました。ねこは100万回なきになき、白いねこの隣で動かなくなりました。ねこはもうけっして生き返りませんでした。
うみぐみさんは、この絵本をどう感じ取ったかは分からないのですが・・・ねこの強烈な個性は印象に残ったのでは・・・と思います。作者は、何を語らんとしているのか・・・?限りある生命を生きるとは・・・を問いかけられているような気がします。