てぶくろ
次は11月の3歳のクラスつきぐみのとしょかんでの一冊。
ウクライナ民話
てぶくろ
エウゲーニー・M・ラチョフ え
うちだりさこ やく
1966年11月刊 1976年1月第28刷 福音館書店刊
あたり一面の雪の中、おじいさんが森を歩いていて、てぶくろを片方落していってしまうと、そこへねずみがやってきて
「ここでくらすことにするわ」
と入り、かえる、うさぎ、きつね、おおかみ、いのしし、最後はくままでやってきては
”わたしもいれて”
ぼくも、おれもと次から次へと入り込み、今にもはじけんばかりになったとき、おじいさんがてぶくろをさがしに戻ってくるのですが、てぶくろはむくむく動いていて子犬が吠えた途端みんなてぶくろからあちらこちらへ逃げだし、おじいさんは無事てぶくろを拾います。
次々登場する動物はそれぞれ民族衣装を身につけ交わす会話の面白さと、てぶくろの家をかさあげしたり、梯子をつけたり、中が賑やかになる度にとても凝った住処となっていくのが面白く、つきぐみさんは次から次へと登場する動物たちに
”えーっまた!!”
”もういっぱいだよ”
”はいれないよね”
等とつぶやく声が聞こえてきて、とても楽しみました。