おおきくなりすぎたくま
うみぐみさんの1月のとしょかんでよんだ一冊
リンド・ワード 文・画
渡辺茂男 訳
ジョニー・オーチャードは村のどの納屋にも干してあるくまの毛皮を見る度、自分の家にないことにプライドを傷つけられていて、「いつかきっと一発でしとめるぞ」と心に決めます。
ある日、迷子の子ぐまに出会ったジョニーくんはかえでさとうで手な付け、家に連れ帰りますが、何でも食べまくるこぐまは他の家の畑や納屋を喰い荒らし初め、見上げるようなでかいくまとなり、近隣中のやっかいものになってしまいました。
モノクロ写真のようなリアルな絵の迫力と、大人となったくまの凄さにうみぐみさんは”すっげえ”とつぶやき、巨大となったくまに只々驚いているような様子でした。
お父さんはジョニーくんに言います。”もりにかえさなければ。”と言います。ところが翌朝くまが顔を出します。うみぐみさんはほっとしたのか大笑いです。
次は東、南と置いてくる度にうみぐみさんは”またもどってくるよね”とつぶやきます。残された途はひとつ。でもジョニーくんはてっぽうにたまをつめることができません。としょかん中に緊張感がはしります。
ところが突如くまはジョニー君を連れて突進し、かえでさとうの入ったおりに閉じ込められるのですが、それは動物園に送るためのくまを探すわなだったのです。くまは命拾いし、ジョニー君はかえでさとうをもって会いにいくと約束します。
毎年5才になったクラスで読んでいます。うみぐみさんもこのお話の中でジョニー君やくまの気持を想像しながら楽しんだことでしょう。
1952年アメリカの最優秀絵本賞コルデット賞を受賞しています。