ものぐさトミー

子どもたちを笑いこけさせる一冊

monogusatommyペーン・デュポア  文  絵
松岡享子 訳
1977年6月24日初版 岩波書店刊

電気じかけの家に住むトミー ナマケンボは、朝起きるのも、お風呂から着衣、洗面、食事、全て自動装置に身を置くだけで自動的に済んでしまうのです。

それだけでくたびれるトミーの家はある日、嵐のため電線が切れてしまいます。
7日後電気は戻りますが、水は冷たいまま。水風呂にとび込んだトミーは慌てたばかりに風呂おけが傾き、トミーは逆さになったまま電気歯ブラシや電気ぐしに足の裏をごしごしこすられくすぐったくてわらい死にそうになります。
この様子にうみさん大爆笑。笑、笑いが止まりません。
逆さになったまま、頭からパンツ、ズボン、くつした、くつの中につっこみ、足の裏に降ってくる食事をトミーはキイキイわめきながらけちらす有様です。

床一面に積もった朝ごはんの中に座ったトミーは大きな声で「いったいどうしてまたこんなめちゃくちゃなことになっちゃったんだろう?」と自問し、「よし、いまからすっかりこころをいれかえて、ぼくのくらしにあたらしいページをひらくんだ。さもないと、ほんとにもうおしまいだ。」

この絵本を見つけると必ずや ” これよんで ” という程、人気の絵本です。ぜひ出会ってみて下さい。