おやすみクマタくん

           おやすみクマタくん

           カズコ・G・ストーン

             福音館書店

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夜8時―― パッポーパッポー 時計のはとが なきます。

寝る時間になっても “ まだ ねむくない ” と言いはるクマタくんに、お母さんは やさしく語りかけます。

“ クマタくんが ねないと まくらが にげていってしまいますよ ”

“クマタくんが ねないと もうふが にげていってしまいますよ ”

パジャマも ベットも にげていってしまい、ベットは あまのがわで おふねになると、「まくらがにげちゃうの?」と言っていた つきぐみさん(3歳のクラス)も、何だか だんだんと、うっとりとした表情になってきて クマタくんと一緒に眠ってしまいそうでした。

お母さんクマのやさしさに包まれて、温かい気持ちになる1冊です。