わたしとあそんで
もうすぐ運動会・・・という10月のつきぐみさんのとしょかんで読んだ一冊。
「わたしとあそんで」
マリーホール・エッツ ぶん え よだじゅんいち やく
1968年8月 福音館書店刊
小さな女の子が朝つゆが残る原っぱへ遊びに行きます。
ばった、かえる、かめ、りす、かけす、うさぎ、へび・・・と出会い、 ” あそびましょ ” と声をかけ、つかまえようとすると皆、姿を消してしまいました。
ところが音をたてずにじっとしていると、何と!ばったもかえるもかけすもうさぎもへびも戻ってきて、しかの赤ちゃんはわたしのほっぺをなめました。
” いま とってもとってもうれしいの みんなみんなわたしとあそんでくれるんですもの。 ” と終わります。
つきぐみのなかまは、とてもしっとりとこのお話を共有しました。
実はこの絵本の上の絵の中の崩れかけた鉄条網の事が長い間疑問だったのですが、
2014年に講演下さった児童文学研究者の吉田新一先生は「この鉄条網はこれを越えなければ野生の生き物とは共生出来ないことを意味していて野生動物との共生・コミュニケーションは、マリーホールエッツさんの理想であり、メッセージなのです」と伝えて下さいました。