ぼちぼちいこか
次は4歳のクラス、うめぐみの9月のとしょかんの一冊。
ぼちぼちいこか
マイク=セイラー さく
ロバート=グロスマン え
いまえ よしとも やく
偕成社 2019年9月2版 21刷
”ぼく、しょうぼうしになれるやろか。”
”なれへんかったわ。”
”ふなのりは、どうやろか。”
”どうもこうもあらへん”
やる気満々、次から次へと憧れの仕事に挑戦するものの重量が並でないカバくんは失敗に失敗を重ねます。
うめぐみさんは関西弁で始まるこの絵本を手にした時からのりにのって大爆笑です。
バレリーナ、ピアニスト、カウボーイと挑戦を重ねるかばくん。
”そや、ええことおもいつくまでーここらでちょっとひとやすみ。”
とハンモックに乗ろう・・・とするカバくん。
散々な失敗を見てきたうめぐみのなかまから、
”ハンモックから落っこちるんだよ、きっと”
とささやきが聞こえましたが・・・カバくんはハンモックの中、
”ま、ぼちぼちいこかーということや。”
と終ります。
いつ読んでも皆大笑い。
”もういっかい”と声がかかる人気の本です。
訳者の今江祥智さんは関西のご出身。
”かばという動物は顔つきから動作までどことなくのんびり、おっとりしていてにくめません。
そのかばが俄然やる気をだしてがんばってみたものの、やっぱり少しゆっくり考えようよ、というこの絵本の発想が好きです・・・”
と書かれています。
子どもの読者の絶大な支持を受けているといわれています。