シーフカ・ブールカまほうの馬

最後は11月の後半、5歳のクラスうみぐみさんと楽しんだロシアの昔話です。

シーフカ・ブールカまほうの馬

mahounouma

M・ブラートフ再話 松谷さやか 訳
B・デュオードロフ 絵
1997年9月20日 福音館書店刊

昔あるおじいさんには3人の息子がいて末息子は ”イワンのばか” とよばれていましたが、ある日おじいさんの麦畑が喰い荒らされ、夜、息子たちが順番に見張りにつくのですが、何と!!賊を見事に捕らえたのは末息子イワンだったのです。

イワンが捕えたのは毛並は金と銀、耳から煙を立ちのぼらせ、鼻から炎を吹き出すまほうの馬でした。

馬は ”逃してくれれば何でもします” と訴え、
「用事があれば三度口笛吹いてシーフカブールカまほうの馬よさあかけてこい!!って呼ぶように」
と伝えます。

その後、国中に
「たかい塔のまどべに座っているエレーナ姫の指から指輪を抜きとったものは姫の婿に選ばれるであろう」
というおふれが出ます。

イワンは魔法の馬に頼んで挑戦し、三度目に成功にこぎつけます。

家族からバカ呼ばわりされ続けるイワンですが、最後、姫が見事イワンの持っている指輪を見つけ、めでたく結婚のお祝いとなります。
めでたしめでたし。

ロシアの昔話の中で「魔法の馬」として必ず登場するお話です。
美しいお姫さまも登場したり、何とも猛々しい魔法の馬が登場したりでうみぐみさんもこんな話って・・・と今まで出会ったことのないお話を目を白黒させながら聞き入り楽しんでいました。

今、この絵本は手に入りませんが、「ロシアの昔話」という昔話集の中には必ずや登場するお話なので一度出会ってみて下さい。特におすすめは、「ロシアの昔話」内田莉莎子編 訳・タチヤーナ・マブリナ画 福音館書店刊です。
まだまだご紹介したい本はたくさんありますが、次の機会に・・・。

どのクラスの子どもたちもことばが大好きで毎日魅力のある美味しいことばをむさぼるように耳から食べての生活です。言葉の豊かさは心の豊かさにつながると信じます。