三びきのやぎのがらがらどん

うめぐみさんの今学期2回目のとしょかんで大興奮でよんだ一冊。

sanbikinogaragaradonアスビョルンセンとモーの北欧民話
マーシャ・ブラウン え
せた ていじ やく
1965年7月 福音館書店刊

舞台は北欧ノルウェーの山の中、山の草場で太ろうと大きいやぎ、中くらいのやぎ、小さいやぎのがらがらどんが橋をわたりにやってくるのですが、橋の下には大きなきみの悪いトロルが住んでいるのです。

はじめに小さいやぎが、かたこと かたこと と小さな音で橋を渡るや、いきなり「だれだ おれのはしを かたことさせるのは」とトロルにどらられ、小さいやぎは「なに、ぼくですよ いちばんちびやぎのがらがらどんです」と言い ” ひとのみに... ” というがらがらどんに「すこしまてば二ばんめのやぎがやってきます。ぼくよりずっと大きいですよ」とその場をなんとか切り抜けるのです。

さて二ばんめのやぎは ” がたごと がたごと ” と橋をならしてやってきて「だれだ...」とどなるトロルに「ぼくは二ばんめのやぎのがらがらどん」と名乗り「ようし、きさまをひとのみに...」というトロルに「おっとたべないでおくれよ、これからやってくるやぎはぼくよりずうっとおおきいよ」と難を逃れるのですが、その時やってきたのは大きいやぎのがらがらどん ” がたんごとん がたんごとん ” とやってきて「おれだ!おおきいやぎのがらがらどんだ!」とがらがらごえで叫ぶのです。
この場面に来ると子どもたちは大きいやぎのがらがらどんに憧れいっぱいの眼差しを向けます。” かっこいいなー ” と言わんばかりです。

大きいやぎはトロルをこっぱみじんにして谷川へつき落とし、三びきは山へと登っていきます。3才で初めてよんだ時はこわごわだった方も今は余裕どころか、身を乗り出し ” やったあ ” と大興奮です。強くなりたいというう思いをもっている男の方には特に人気があります。

何度も出会って欲しいほんの一冊です。