とべバッタ

4才ののクラス うめぐみさんの9月最初のとしょかんでの一冊
tobebatta
田島征三さく 1988年7月偕成社刊

ちいさなしげみのなかにバッタがいっぴき、かくれすんでいた。周りに住む恐ろしいものたちはバッタをたべてしまおうとねらっていた。

毎日びくびくおびえ暮らすのがつくづくいやになったバッタはある日決意する。

大きな石の上で悠々とひながぼっこをするや、たちまちヘビ、カマキリにおそいかかられるが... 何と!!バッタはヘビをへこましカマキリをばらばらにしクモもクモの巣ごとめちゃめちゃにして空高く飛び雲をひきやぶり登りつめた。が... あとは落ちるのみ。

その時初めてバッタは自分の背中にある4枚の羽に気付き、あわや...の瞬間浮き上がり、たかく、たかく行きたい方へ飛んでいった。

この絵本の表紙を見た瞬間から虫好きななかまがいっぱいのうめぐみさんは大興奮。虫の世界を知っているからこそのバッタの決意や勇猛果敢に戦うバッタに全身全霊をかけて応援したに違いありません。

田島征三さんの力強い迫力いっぱいの大きな画面に吸い込まれるよう聴き入り楽しんだ一冊でした。