おやすみなさいのほん
3歳のクラス、つきぐみさんの11月のとしょかんでの一冊。
「おやすみなさいのほん」
マーガレット・ワイズ・ブラウン ぶん
ジャン・シャロー え
いしいももこ やく
1962年1月10日 福音館書店刊
夜のとばりが降りる頃、とりも、さかなも、もりのけものも、
そしてふねや、くるまや、ひこうきも、えんじんをとめ、しずかになります。
" ちいさいかんがるーはおかあさんのおなかのあたたかいふくろにとびこんでめをつぶります。ねむたいかんがるーたち。"
ねむたいこねこたち、ねむたい・・・が続き、最後はねむたいこどもたち。で終ります。
ねむたい・・・のリフレインはまさに眠りへの誘いです。
読み手さえ、だんだん眠くなってしまうのです。
50年以上も読み継がれてきている絵本ですが、子どものとしょかんで日中エネルギーあふれる子どもたちとしっとり読むのがなかなか難しい絵本です。
ところが元気いっぱいの30人のつきぐみさんのとしょかんで、皆しっとり耳を傾けてくれました。
でも何といってもこの絵本はご家庭で眠る前に読んでもらうのが一番ふさわしい絵本です。
お祈りしてふとんに入る子どもたちを護るかのように大きな手がかざされ、最後、天使たちが持つハンモックの中で安らかな眠りに入る子どもたち。
「かみさま、あなたのけものやうたうことりたちにしあわせをめぐみ、ものいえぬちいさなものたちをおまもりください。」で終ります。
是非出会ってみて下さい。