おやすみなさい コッコさん
3歳のクラス つきほしさんが楽しんだ1冊です。
『おやすみなさい』
片山健 さく・え
(福音館書店 こどものとも年少版)
もうよるです。みーんなねむっています。
おきているのは、おつきさまだけです。
おや・・・で登場するのが、コッコさん。
コッコさんは、くまに、たかいたかいをやっています。
おつきさまがいいました。
「コッコさん おやすみなさい。もうそらのくももねむったよ。」
「そらのくもがねむっても、コッコはねむらないもん。」
コッコさんの周り、そらのくもも、いけのみずも、いけのさかなも、とりも、いぬも、おにいちゃんもふとんも、そして、くまさんも・・・。じゅんじゅんに眠っていく中、「ねむらないもん!」を繰り返すコッコさんの気持ちがわかるのか、こどもたちは、 ”ねむらないもんばっかし” と言って、つい笑いだしてしまいました。「ほーら、おててもねむったよ。」のコッコさんを見て、 ”コッコさん、もうねてるよ。” と、こどもたちの中から声が。
「おててがねむっても、コッコはねむらないもん・・・コッコはねむらない・・・もん・・・」
「おやすみなさいコッコさん」おつきさまがそっといいました。
私の大好きな絵本です。こどもの心象をユーモラスに温かく表現する作者のまなざしにいつも感動です。