あめのひ
うみさんとよんだ本を紹介します。6月の雨の日に出会った一冊。
ユリー・シュルヴィッツ 作・画
矢川澄子 訳
1972年9月福音館書店刊
屋根裏部屋のベッドの上で雨の音を聞く少女と猫。
” まどにぴしゃぴしゃ ” ” やねにばらばら ”
雨は街をすっぽり包み ざあざああふれて どぶをはしる。
はるかに連なる山々に降る雨 丘にも草にも池にも降り 蛙が大はしゃぎしている
みずはちょろちょろ ながれになって やまをくだって かわからかわへ よりあつまって しまいにうみへ..... と詩文を読んだ瞬間 ” へぇー そういうこと? ” という言葉が子どもたちの中から聞こえてきました。雨の風車は又町へと戻り 最後は屋根裏部屋の少女と窓辺に寝そべる猫とせのびしかけている植木鉢の花の場面で終わります。雨の風情、情緒を詩情豊かに語る絵本です。
今回うみさんととてもしっとり楽しめました。