とべバッタ
4歳のクラス うめ組さんと楽しんだ絵本です。
(偕成社)
毎日、おびえ暮らしているバッタが、そんな毎日がつくづく嫌になり、ある日決意する。大きな石のてっぺんで、悠々とひなたぼっこを始めたのだ。へび、カマキリをへこまし、そらのとりにも体当たり、雲をひきやぶり、昇りつめた挙句、下へ下へと落ちながら、バッタは突然自分の背中の四枚の羽に気づいたのだ。
あわや・・・と、思った時、羽のおかげで浮き上がり、自力で飛べる嬉しさをかみしめ、高く高くいきたい方へ飛んで行った。
まだ、4歳、5歳とはいえ、既にバッタが自然の中で、どのように生きているかを充分に想像できるこどもたち。
それ故、バッタの決意には、度肝を抜かれたに違いありません。
田島征三さんのエネルギッシュな絵と物語を一喜一憂しながら、楽しみました。