おじさんのつえ

お正月開け、雪の予報もあり、少し期待しましたが、残念ながら銀世界は夢となりました。でも子どものとしょかんには、冬ならではの、雪や氷にまつわる本も並び、むらづくりに励む日々の中、大好きな本、よみたかった本をクラスのなかまと思いっきり楽しみました。その中の何冊かをご紹介します。

先ずは3学期のトップバッター 3歳のクラス、つきぐみさんのとしょかんの一冊。

おじさんのつえ
ojisannotue
五味太郎 作・絵
1977年8月10日
第一刷 岩崎書店刊

長マントに帽子姿のおじさんが、ぴんくとおれんじまざりのながいものをつかって、次から次へと楽しんでいるのをみて、小さな男の子は
”ねえ、おじさん、それなあに つえなの?”
”でんわなの?”
”ケーブルカーなの?”
”すいどうなの?”
と聞きまくる・・・がおじさんは答えず、笛を吹いたり、花火をあげたり、星空をみたりしたあげく、飄々つえをついて姿を消す。
つきぐみさんは次から次へと魅力いっぱいの世界を展開するおじさんを只々追いながら、存分に楽しんだのでした。
五味太郎さんらしい美しい色彩とユーモアあふれる絵本です。