かさ かしてあげる

〜1学期を終えて〜
春、新緑の美しい季節から、緑濃い夏へと季節が移ろう中、毎日、外庭はどろんこ、砂遊び、虫さがしや鬼ごっこ等々、大賑わい。子どものとしょかんでも「どろんこ」「みず」(長谷川摂子 文/英伸三 写真 福音館)や「どろだんご」(たなか よしゆき 文/のさか ゆうさく 絵 福音館書店)等、絵本の中でそのまま追体験して楽しむ日々でした。
一学期、子どもたちと楽しんだ絵本の中から数冊ご紹介します。
まず3才のクラス、つきぐみさんの6月、梅雨に入ったばかりのとしょかんの一冊。

かさ かしてあげる

kasakashiteageru
こいで やすこ さく
1996年6月1日 年少版 こどものとも
2002年4月 福音館の幼児絵本第一刷

ポツリ、ポツリ、大きな雨つぶが・・・。
” かさがないの こまったな ” と八つ手の木の下で雨やどりするなっちゃんに、 ” かさかしてあげる ” とアリさんはクローバーの葉を・・・
ふきの葉っぱをかえるさんが・・・うさぎさんは葉つきにんじん・・・
たぬきさんはさといもの葉っぱを・・・くまさんは大きな大きなはすの葉を・・・。
” くまさんのかさはおおきくておもい ” と歩きかねている丁度その時、イヌのジョンが届けてくれたのはなっちゃんの赤いかさ。
あめのひはかさのぎょうれつ。かさのないこ、いませんか?
つきぐみさんは、それぞれちがった葉っぱをもって登場するやさしいいきものたちに親しさいっぱいの面持で見入っていました。とても楽しんだ一冊でした。