ふゆのむし
5歳のクラス、うみぐみの11月のとしょかんでの一冊。
ふゆのむし
藤井 醇 ぶん 三芳 悌吉 え
福音館書店刊かがくのとも9号 1969年 12月刊
八月の終り、こういちは雑木林で見つけたくわがたを<でか>と名付け大切に飼っていましたが、秋の終り、飼育ケースのフタをし忘れ、デカは姿を消しました。
家の中や庭にも見つかりませんでした。
冬となり<でか>を見つけた雑木林に行くと、そこにはみどりや金色に光る虫、キリギリス、かまきりの卵、たくさんのてんとう虫等がいて、こういちは楽しんで、雑木林に通っていましたが、ある日、切株の皮の間に黒いものが動いていて胸をどきどきさせながらめくると・・・とびあがりました。
あの『でか』がこういちをぐっとにらんでいたのです。
虫好き、虫博士のたくさんいるうみぐみさんですから、ページをめくる度に
”あっハサミムシ”
”エンマコオロギ”
”ミイデラゴミムシ”
”キリギリス”
等、あちらこちらからたくさんの虫の名前がとび交い、賑やかこの上なく楽しんだ一冊でした。