はじめてのおつかい

次は4歳のクラスうめぐみさんの3学期最初のとしょかんの一冊です。

はじめてのおつかい

hajimetenootsukai
筒井頼子さく 林明子え
1976年3月 福音館書店刊

ページを開くと・・・
うめぐみさんの目にとびこんできたのは・・・てんやわんやの台所・・・。
ベッドで赤ちゃんは泣いているし、やかんも鍋も沸騰状態、買物袋も掃除機も・・・

お絵書きしていたみいちゃんにおかあさんはあかちゃんのぎゅうにゅうのおつかいをたのみます。
「ひとりでかってこられる?」「うん!みいちゃん、もういつつだもん」と答え、くるまにきをつけることと、おつりをわすれないことを約束して出かけます。

5才になっている方がほとんどのうめぐみさんにとってみいちゃんはとても身近な存在。

よみすすむなか、みいちゃんが転んでお金を探したり、お店には誰もいなかったり、黒めがねのおじさんやふとったおばさんの登場に押しつぶされそうな不安感をいっしょに味わい、やっと牛乳を手に入れたみいちゃんを坂の下で待っていてくれてたお母さんに会った安堵感等、全て共有し、最後裏表紙では家に帰ってお母さんにころんだ時の傷の手当てをしてもらったみいちゃんと赤ちゃんが牛乳をのむ幸せいっぱいの姿が描かれていて、うめぐみさんは大満足で終りました。

この絵本は我が家の末娘がうみぐみの時、持ち帰ってきた月刊絵本で何度も一緒に楽しんだ思い出が甦ります。
林明子さんの隠し絵がたくさんありますのでご家庭でも楽しんでみて下さい。