いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう

      いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう

     バージニア・リー・バートン ぶん/え

       むらおか はなこ やく

         福音館書店

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ちいさな機関車 ちゅうちゅうは、きれいな かわいい機関車でした。

ちゅうちゅうは、いつも、小さな町の小さな駅から、大きな町の大きな駅へ走っていき、また戻ってきます。

たくさんの人や たくさんの荷物を乗せて、長い道のりを 走ります。

ある日、ちゅうちゅうは 考えました。

「わたしは もう あの重い客車なんか 引くのは ごめんだ。わたしひとりなら、もっともっと早く走れるし、みんなの注目を 集めることができる。」と。

次の日、ちゅうちゅうは 一人で走り出します。

ちゅうちゅう しゅっしゅっ!

ちゅうちゅう しゅっしゅっ!

ちゅうちゅうは 誇らしげに走っていきますが、まわりのみんなは 驚き、怒り出します。

やがて日が暮れて、石炭も水も少なくなり、古い線路に迷いこんで、とうとう 止まってしまいます。

ちゅうちゅうは どうなってしまうのか・・・。

黒一色で描かれた力強い絵に惹き込まれていく うみぐみさん(5歳のクラス)の姿が印象的でした。