かえるとのんだととさん
次は3歳のクラス、つきぐみさんのとしょかん、節分の頃読んだ一冊です。
ー日本の昔話ー
かえるとのんだととさん
日野十成 再話 斎藤隆夫 絵
2004年1月1日こどものとも 2008年1月こどものとも絵本
福音館書店刊
むかし、仲のいい ととさんと、かかさんがいましたが、ある日ととさんの腹がいたくなり、「かかさんやぁ…」というと「おてらのおしょうさまにききなされ」といわれます。
「むしがおるせいじゃ、かえるをのむといいぞ」とおしょうさまにいわれ、かえるをのんだととさんの腹は治るが、腹の中を歩くかえるが気持ちわるくて " かかさんやあ " と訴えます。
おしょうさまに聞いては、いわれるとおり、腹の中の厄介者を片付けようと、へび、きじ、リょうしと次々のみこみ、最後に鬼をのみこんだととさんは「おにのつのがはらにぐりぐりささり、いたくてせつなくてならん・・・」と訴えると、おしょうさまはととさんの口に「おにはーそとー」と豆を投げ入れるや鬼はびっくり、
「ややや、こいつはせつぶんのまめだ。」
「たすけてくれえ」
と、ととさんのしりのあなからにげだしたとさ」と終ります。
つきぐみさんはすでにこのお話に出会っていたこともあり、最初から期待いっぱい、ととさんとかかさんの掛け合いや退治のために登場するへび、きじ、漁師の腹の中の様子等々、思いっきり楽しみました。
日野十成さんと斎藤隆夫さんのコンビがとてもいいです。