かいこさんが糸を口から出し始めたのを見て、かいこの本を探して幼稚園へ持ってきてくれた仲間がいました。

 

「これから、“まゆ” をつくるんだって!」
“ボール紙でつくった わく の中に、カイコは まゆをつくります” と書いてあり、

「わたしたちも、これ つくったほうがいいよ!」

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わくの中に入れると、次々に まゆを作り始めました。

 

これから どうなっていくのだろう?と子どもたちも気になり始め、図鑑や本を探していると、

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『かいこ』(熊谷元一 ぶん・え/かがくのとも)という絵本を見つけました。

 

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「せいしこうじょう  って なあに?」

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「え?かいこさん、まゆのなかに いるよね?」

「しんじゃうよ」「かわいそう」

「かいこさんの いと で、きものができるの?」

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「ごひゃくも たまごうむの?」「すごいね」

「“が”になっても しんじゃうんだ・・・」

読んでいくうちに様々な事実と出会った子どもたち。

 

他の図鑑や本などで、
かいこは人間がお世話をしないと生きていけない生き物だということも知りました。

今、まゆの中で、かいこさんは ガになる準備をしています。

「 が にしたほうがいいよ。たまごうめなくなっちゃうよ」

「でも・・・たまごが またおおきくなって、
また たまごをうんで おおきくなって・・・ずっとつづくよ。
しょうがくせいになったら どうするの?」

「でも、にるのは ぜったいに いやだ!!」

 

今まで可愛がってきた かいこさんを、これからどうするのか。
育ててきた うみそらの仲間たちで、話し合いが始まりました。