好きなことを見つけて過ごしている、朝の時間のこと・・・。
お部屋で旗描きをしていたうみ組のお姉さんたちが、3歳のクラスのお部屋に、「いっしょに はたかこう!」と、クレヨンを持って、来てくれたのです。
「なにをかいてもいいんだよ!」
「しろいところがなくなるまで、ぬるといいよ!」
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お部屋にもどってくると・・・
「どこにいっていたの?」と、先生たちの声が聞こえました。
うみ組さんたちは、先生に頼まれたわけでもなく、自分たちで考え、自発的に、3歳のお部屋に行っていたようです。
運動会の当日、しょうぶ公園の空を飾る旗。
こどもたちが、1枚1枚想いを込めて、描き上げる旗。
クレパスを握りしめ、力いっぱいに塗り込んだ旗は、しょうぶ公園の青空によく映えることを、経験したこどもたちは知っています。
そして、広いしょうぶ公園を飾るには、たくさんの旗は必要なことも・・・。
ですから、こどもたちは、毎日毎日、運動会に向けて、せっせと旗描きをするのです。運動会を楽しみにしている、こどもたちの想いの分だけ、旗が増えていくのです。
こうして、旗描きから、こどもたちの運動会の生活が始まります。