大工さんと出会って、縄のない方を知った なかまたち。

縄を なうことのへの気持ちは、更に勢いづきました。けれど・・・
「あれ?もどっちゃう・・・」「ぐちゃぐちゃになっちゃった・・・」
「わたしにはむずかしい・・・」
実際に、子どもたちの力だけで、ワラをなうのは とても難しかったのです。

そこで、最初に声があがっていたように、“ 紙でなってみよう! ”となり、みんなで新聞紙をなってみました。

「くるくるできた~!」

「もどらないよ!」


「ひっぱってみよう!」「ちぎれないね!」
「かみだとちぎれてしまうかも・・・」と少しドキドキしながら なった新聞紙の縄は、想像以上に強く、子どもたちの表情は再び輝きだしました。

そして、どうしたら長い縄になるか考える子どもたちに、普段使っている和紙をお見せすると・・・
「えー!こんなにながかったの!?」
「これならいくらでもながくできるよ!」
「いろもそめたいな!」
「じゃあさ、なかに なった しんぶんしを いれて、わしで くるくる まいたら いいんじゃない??」
「いいね~!」「とってもいいかんがえだね!」

こうして、新聞紙と和紙で綱を作ることになりました。





そこからは、毎日せっせと新聞紙をない、長~い和紙を染め、太い縄を作り、
「ねじって ねじって こうかんこ!」と、みんなで力を合わせてないました。
毎日、新聞紙をない続け、綱づくりに励むことは、簡単なことではなかったでしょう。
けれど、なえるようになった喜びは とても大きかったようで、「きょうも、なわを ないに きたよ~!」と集う姿がありました。
真剣なまなざしで 縄をなう なかまたちは、まるで職人のようです。
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「ないたい!」
その想いで過ごしてきた1か月半。
最初は 全然 なうことが できず、だからこそ、「ないたい!」という思いは 強くなっていきました。
そして、大工さんとの出会い、ワラとの奮闘、その中で知った 自然のものを扱う難しさ・・・
そこで 自分たちはどうしたいのか 何度も話し合い、自分たちなりの ない方を見つけ、一人ひとりが なう楽しさを感じた生活。
ワラも新聞紙も、1本1本は弱いけれど、なうと強くなること。
なったものを集めたら、もっと強くなること。
昔ながらの知恵と技術を、子どもたちは身をもって感じてきました。
自分たちの命を守るためのつなひき。
そのために必要な綱。
自分たちが縄をなわなければ・・・!!
日に日に想いは強くなり、ようやく今、1本の形となりました。

かえるのつなひきに出会い、なわをなうかえるのなかまに なったからこそ聞けた、「ないたい!」という言葉。
そんな子どもたちの気持ちに向き合えたこと。何より、私たち大人が、子どもたちと同じくらい「ないたい!」という想いで過ごせたことが、とても嬉しいです。
運動会 当日、一人ひとりの ないたい想い、なう姿、そして つなひき・・・
かえるたちが どんな姿を見せてくれるのか、ぜひ お楽しみに~!


