野菜や果物の皮を煮て、いろいろな色を発見したうみそらさん。
ところが何日か経つと、布の色が薄くなっていったり、茶色っぽくなったり…
「もっと きれいないろを だしたいな」
そんな時、
『草や木のまじゅつ』(福音館書店)の本を読んでいて、
「ばいせん」という言葉に出会いました。
「はっしょくを よくする ってどういうこと?」
「いろが きれいにでる ってことじゃない?」
「やってみたい!」
「そめものの めいじんにきいてみるのは どう?」
よもぎや どくだみの葉で染めたものを、
みょうばん・鉄・銅などで媒染する様子を見せていただきました。
「きれいな いろ!」「まほう みたい」
名人の方からは、媒染の方法だけではなく、草木から色を出すということは、
植物から“いのちをいただく”ということ、
“いのちを 色に変えて 残すこと” だと伝えていただきました。
煮ただけでは出なかった新しい色との出逢いに、目が輝いた子どもたち。
「ぜらにうむ を みょうばんばいせん してみよう・・・」
「たまねぎを てつばいせんしたら ねずみいろに なった!」
「みょうばんばいせん すると、きいろ!」
「これ、なに ばいせん かな?」
すっかり"ばいせん"という言葉が身近になりました。