「こんどは、でかみをつくってみよう!」

まつぼっくり、葉っぱの時と同じように、すり鉢に入れて潰そうとしましたが・・・

「かたくて、ぜんぜんつぶれないよ~!」

「ちいさくならないね・・・。」

どうしたらいいのか悩んでいると、ある方が

「あっ!おゆで にてみたら いいんじゃない!?」と伝えてくれました!

「うめぐみで、さつまいももち をつくったとき、ぐつぐつ で にたでしょ?そうしたら、やわらかくなったよね!だから、が ひつようだと おもうんだ!」

「そうしたら、こんろ が ひつよう だね!」

早速、事務室へ駆け出し、コンロと鍋を借りて、木を煮始めました。

「みてみて!せんい だよ!」 「これも、せんい だね!」

木は、思っていたよりも柔らかくはなりませんでしたが、手で割いて繊維が取れるようになったことに大喜びの子どもたち。

目を輝かせながら繊維を取って・・・。

すり潰して・・・。

水とのりを混ぜて・・・。

「せんい とるの、たのしいね!」

「あわ もいれてみたら、いいんじゃないかな?」

「せっけんの あわも、まぜてみよう!」

・・・こうして、仲間と一緒に試行錯誤しながら、木の紙を作りました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

少しづつ、自分たちの作りたい紙に近づいてはいるものの、まだまだ理想には届かず・・・。

そんな中、『やぎの はかせの だいはつめい』(槇ひろし さく・え/福音館書店・こどものとも)という絵本に出会いました。

そこには、なんと、紙づくりの工程が描かれていたのです・・・!

「やっぱり、せんいが ひつようだったんだね!」

「もっと、せんいを たっぷりと あつめなくちゃ!」

の えだ じゃなくて、せんいを ゆでるんだね!」

「のりをいれすぎちゃったかな・・・!?」

「ひつようなものが、たくさんあるね!」

手探りで始めた紙づくりですが、これまで試してきたことが間違っていなかった喜びと、新たに必要なものが見えたことで、更に やる気に溢れている うみぐみの仲間たち。

これからの生活が、ますます楽しみですね!