「おはようー!おしごといってきまーす!」
「そめものしてきた!」
「ちくちくしたーい!!」
「おいしいれすとらんやってまーす!!」
「つきのぱんどうぞ!!」
「ひのくるまできたー!みてみて〜」
「これはまだないしょ!」
むらの生活が始まって2週間が過ぎました。どのお部屋も様々な色のエプロンが交ざり合い、にぎやかな声が溢れています。
想いが少しずつ形になってきた、それぞれのなかまの様子をお伝えします!!
≪げきじょうのなかま≫
人形を作って劇をしようと決めた翌日から”このどうぶつがつくりたい!”と早速気持ちを伝えてくれるなかまの姿がありました。
〜ほんの一部ですが、ご紹介します〜
好きな動物を思い浮かべながら、楽しそうに描いては、絵を形にする為にお仕事を頑張る子どもたち。
中には登園してからお弁当を食べた後の午後までずっと動物を作っている方もー。
動物の色や柄、大きさにもこどわりをもちながら楽しそうにお仕事をする姿に本当に驚かされます。
少しずつ動物たちが出来て増えてきた頃、おあつまりでは・・・
”どんな劇にしようか?”
「どうぶつがいっぱいいるからどうぶつえんのおはなしとか?」
「いいね。じゃーどうぶつえんからにげだしちゃうとかは?」
\\ どうしてにげだしちゃった? //
「うーん・・・ あ!おりがせまくってにげたくなった!」
「おいしいにおいがしてついていっちゃったとか!」
「じゆうになりたくてにげちゃった!!」
思い思いにひらめきを伝えてくれるげきじょうさん。
お話し合いは日をまたいでまたいで続いています。
そんなある時のおあつまり、うみの女の方が持ってきてくれた絵本、てじな(年少版)を読んでいると・・・
「ねえねえなんかできそう!」とうさぎとくまの人形で
「うさぎがくまにあんどら〜いんどら〜うんどら〜でへんしんさせてみよう!」
\\ おもしろい!! //
「わたしもしたーい!」
「まほうのもりにしちゃう?」
「げきのなかでてじなみたいにまほうつかうのいれたい」
「まほうのもりにしちゃう?」
「まほうのきとかつくりたい!」
\\いいねー!//
まだまだどんな劇になっていくのか模索中ですが、じぶんたちだけでげきをつくるという想いが楽しさになって日々のなかまの生活を彩っているように感じます。
私たち大人が思いつかないような子どもたちの発想でどんどん変化していく劇のお話やつくりたいものたちー。
そばで見ている私たちも新鮮で毎回とてもワクワク楽しい気持ちになります。
むらならではの生活、1日1日を大切にもっともっと深めて楽しんで過ごせたらと思います。
≪おいしいれすとらんのなかま≫
毎日毎日おいしいものづくりに励んでいるつきぐみの子どもたち。
おつきさまのパンを作っているとクルトンさんとつきのパンを見ながら
「えほんにでてくるぱんやきがまもつくりたいな〜」という声が。
そうなったら勢いのとまらない子どもたちは、はさみやさんとのりやさん それぞれが得意なことを生かし、あっという間にかまどを完成させたのでした。
そして、かまどづくりと同じタイミングで進んでいたのがコック帽づくり。ある日のお帰りで「こっくさんのぼうしつくらない?」と作った帽子を見せながら提案してくれた方が・・・。
まっしろいコック帽を被った仲間の姿に子どもたちは「いいな〜」「わたしもつくる!」と大賛成。こちらも早速、はさみやさんを頑張っています。その時に出会ったぼくはこっくさん(きうちかっさく/年少版)という絵本は一回読んだら楽しくて毎日楽しむくらいお気に入りの一冊になりました。
おいしいものやれすとらんに必要なものを作ったり、お部屋に来てくれたうみさんうめさんにごちそうしたり、自分たちも元気回復のために!!と食べてみたり、おいしいれすとらんをつくる生活を存分に楽しんでいる子どもたち。
1つのものが出来上がると「これでもうれすとらんできるね!」とレストランを開くことを楽しみにしている姿がありました。
そこで・・・実際にお客さんを呼んでれすとらんを開くことに!!コック帽を被り、お部屋に机と椅子を並べ、いよいよ開店です。
「れすとらんきてくださーい!」と外に向かって呼びかける方、たくさんのお客さんにパンやキャンデーをお渡しする方、お客さんの近くまで行き、食べたいものをたずねる方・・・それぞれが自分が思うれすとらんでの役割を全うする姿、たくさん目にしました。
初めてのお客さんを迎えてのれすとらんを終え、やり切った表情の子どもたちに”どうだった?”とたずねると・・・
「たのしかったー!!」
「すぐうりきれちゃった」
「〇〇だけがいそがしいみたいでなんかいやだった・・・」
「もっとたくさんつくったらいいんじゃない?」
「ぱんとあめだけじゃたりなかった」
「のみものもほしいな」
「3にんでやったら?」
\3人でやるっていうのはどうやるの?/
う〜ん・・・。
「たべおわったら、だれかにあずけてもらってまたかまどにもどしたらいいんじゃない?」
\\いいねー!//
ここでつきぐみさんに1つ問いかけてみました。
\レストランのことでわからないことはどうしたらわかるようになると思う?/
「わたし、れすとらんいったことないんだよね・・・」
「れすとらんいきたいな〜」
「わたしれすとらんすきだよ!!」
\\ みんなでれすとらんのひとにききにいくのはどう? //
「たべにいくの?」
「わたしたちはつくるんだよ」
「いきたい!!」
「わたしも〜」
・・・とみんな大盛り上がり!
というわけで
レストランルッカに見学に行ってきます!!
日時 2月3日(木)10時には園を出発します。登園時間をお守りください。
・雨の場合、手の空く雨具をお持たせ下さい。
・バスは通常通り走ります。
一人ひとりのすてきな部分が輝く毎日にこちらもわくわくしています。
見学の様子、新しいメニューをつくる日々もお楽しみに!
≪のりもののなかま≫
じごくのそうべえの”ひのくるま”が一台目に決まり、下書き、染め物やさんにのりやさん、朝の時間が少しずつお仕事の時間に変わってきています。
「だんぼーるにひをいっぱいかこうよ」
「それをかみでくるんだらどう?」
そして数日あいた久しぶりのお集まりのこと。
想いを温めてきた仲間がいました。
「あのね、おなかのなかで、めいろしたいっていってたでしょう?こんなのみんなでつくろうよ!」
「くすぐったらじぶんたちでわらうのどう?」
\\わ〜!いいね//
なんとおなかの中の ”わらいぶくろ” を作ってきて見せてくれたのです。
「つみきのへやはおなかのなかにしたいんだ!」
「あ!いりぐちにおにのかおつけるのどう?:
「ひのくるまにのっていこうよ!」
\\はやく ひのくるま つくらないと〜!!//
盛り上がってきたところでしたが、つきぐみさんのある言葉が浮かんできました。
「ひのくるまってもえちゃうの?」
怖い思いをしているつきさんがいることを知ると・・・
「こわくないのりものもつくろうよ!」
「ひのくるまにそうべえたちをのせたらどう?」
\\いいね//
いろいろな案をだしてくれる中で、うめぐみの男の方たちも何やらうずうずしており、こんなことを伝えてくれました。
「すもーけるののりものつくりたいんだけどどう?」
頭の中に??ハテナ??が浮かんでいる様子のうみぐみさんに大千世界のなかまたち(スズキコージさく)を見せると、\\しってる!しってる!//と大盛り上がりに。
この絵本は、この園ならではといっていい程、子どもたちに愛されている一冊なのです。
ー普段、目には見えないだけで、気配を感じたり、直接見つめないように知らんぷりしていると姿をあらわしてくれるような多くのなかまがいっしょに行きて暮らしているのがこの大千世界ー
その中の大好きななかまたちをつくることにしました。
「つきぐみさんのこわくないものにしようね♪」
スモーケル
汽車の煙をよくよく見ると、煙にまぎれて自由自在にふくらんだり、ちぢんだり、にこにこ楽しんでいる生きものがこのスモーケル。
たまにいたずらずきのスモーケルが信号柱などにしがみついて汽車のスピードを落とすことがあるそうで、そんなときは機関士が金槌でスモーケルのしっぽをたたきわって難をのがれるという。
ツララン
雪国の凍てつくような冬空の下、夜ともなると、ツラランが自分の袖をたたいて、キンコーン、カンコーンと演奏をし、澄んだ音色を響かせている。
列車内で中がすいているのに通路がつまってしまってもめているときは、たいていこの仲間が邪魔をしているときだ。そういうときは小さい声で「トオセンボウ ドイトクレ」ととなえるとすんなりどいてくれるのを知っている人はすくないだろう。
マザー・パチコ
地下の洞穴でくらす小人族で1ヶ月にひとりのわりで子どもがうまれるので、ちょうど子どものベッドにぴったりのくつを小学校や幼稚園から拝借して使っているという。パチコにくつをとられたら「パチコ、パチコ、わたしのくつを返しておくれ」と叫ぶとよいらしい。
カゲル
影に似たカゲルは、ひとに見られるとまるで影のふりしてしまうが、横目で見るとじつにのびのびと動きまわっているそう。
アイディアが溢れてとまらない、とても熱い時間でした。
この仲間で創っていきたいものがたくさん決まり、30分間も話し合ったあとにもかかわらず、
\\いまからつくろうよ!//と言う子どもたちの勢いに驚かされました。
その日の午後もお弁当を食べた方が、
\\おしごとしよう〜!//と続々と集まりました。自分たちの好きなものを作るというのはこれ程までにやる気が満ち溢れるのですね。また、つきぐみさんのお部屋を通ったときに、「ねえ、こわくない?だいじょうぶ?」と何度も確認をしていた方もいたそうで・・・
みんなが楽しんでくれるのりものを目指して作っています。
朝の時間のやる気もみなぎり、少しずつできあがっていく過程を楽しめますので、うめぐみのお部屋をのぞいてみてくださいね。