劇をすることに決まりました!
劇、合奏、影絵、手品・・・お見せしたい楽しいことがあふれて、どうしようかと話し合っていた時・・・
みんなでお集まりの時に読んだ絵本が、楽しくて、楽しくて、
“ このえほんでげきがしたい! ” と、みんなの気持ちが一つになり、決まりました!
その絵本が・・・
『かえるをのんだととさん』
日野十成 再話
斎藤隆夫 絵
ーある日、お腹が痛くなったととさんが、お寺の和尚さんに相談に行くと、和尚さんは「お腹に虫がいるせいだから、かえるを飲むといい」と教えてくれます。教わったとおりにかえるを飲み込むと、お腹に入ったかえるが虫を食べたので、お腹の痛いのは治ります。
でも今度は、お腹の中でかえるが歩くので気持ちが悪くなり、また和尚さんに相談すると、「へびをのむといい」といわれます。へびの次はきじ、というように前に飲み込んだものを食べる動物を次々と飲み込みます。そして・・・ー
ととさんが次々と飲み込む様子に大笑いしながら、この絵本の魅力にすっかり惹き込まれていったこどもたち。
さっそく劇づくりの生活が始まりました。
「ととさんとかかさんは、おにんぎょうつくろうよ!」
「ここは、かげえにしたらどう?」
と、自分たちで意見を出し合ったり、
「おしごとしにきたよー!」
「おにんぎょうのあしとて・・・まだたりないね!」
「おようふくのそめものするよ!」
と、自ら作ろうとする姿が見られます。
劇に必要なものが、どんどん出来てきて、つくりたい!となった時の、子どもたちのやる気と勢いに驚かされます。