2月11日(月)

朝から雪がちらつく寒い日、幼稚園、各家庭で育ててきたサケの稚魚を、荒川に放流しに行ってきました。

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「さけちゃんへ
がんばって たきをのぼってね。
さけちゃん、いつまでもすきだよ。
またあおうね。
げんきにそだってね。
うみでまよわないように いきてね。
さようなら。
そらぐみのなかまより」

こどもたちがさけちゃんに送ったお手紙です。

12月の初めに、約2000匹のさけの卵を、「荒川にサケを放す会」から分けていただき、幼稚園のPTA、各クラス、希望されたご家庭で、卵から稚魚になるまで育て、2月に荒川に放流しています。
1983年から続けている活動です。

 

こどもたちは、この2か月余りさけちゃんと共に過ごしました。

卵の間は、暗幕をかけて暗くしておくので、毎朝、そうっとのぞいては、「さけちゃん、おはよう!」小さな声で挨拶をし、卵から孵ると、
「さけちゃんのおたんじょうびだー!」
「さけちゃん、おめでとー!!」と、喜び、
少し大きくなってくると、ごはん(えさ)をあげたり、お水を替えたりして、共に過ごしてきました。

そんな、仲間のように過ごしてきたさけちゃんを、川へ送り出してきました。

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2か月という短い期間でしたが、こどもたちは、仲間としてさけちゃんと過ごしながら、小さな命と向き合い、きっといろんなことを感じてきたことでしょう。

サケは海で成長し、5年後、匂いを頼りにふるさとの生まれた川へ帰ってきます。
その時、大きくなったサケが帰ってこられるような、きれいな川でいられるよう、私たち大人も、自分にできることから考えていきたいです。