「がっそうがだいすきなんだ!」
「わたしは、うたがだいすき!」
「げきがしたい!」
「おもしろいことがしたいなー ”てじな” とか!!」
「わたしは、たのしいことをおみせしたくて、
このなかまがいいなって、おもったの。」
みんなで初めて顔合わせをした日、一人ひとりが言葉にして伝えてくれた、この仲間への想い。
それから、仲間で集まるたびに、歌を歌ったり、楽器を楽しんだり、仲間がいるからこそできる楽しいことに出逢う中で、出逢った絵本が・・・
『12のつきのおくりもの』
スロバキア民話
内田莉莎子 再話 丸木俊 絵
(福音館書店)
です。
それまで絵本を読んでいた時とは、お部屋の空気が変わり、ずっくりと世界に入り込んでいく姿がありました。読み終えると、21人の仲間たちが、・・・しーん・・・と静まり返り、冬の森に迷い込んだかのように、静寂の世界に包まれていました。
みんなの気持ちが、ぎゅっと一つになり、この『12のつきのおくりもの』の劇や合奏をすることに決まりました。
劇づくりへの気持ちが一気に高まり、劇をつくる生活が始まりました。
~お人形作り~
新聞を、顔や体の大きさに丸めて、その上に、和紙や、色紙を貼っていきます。
「くちのかたち、どうかな?」
命を吹き込む、大事な作業です。
お人形の洋服は、白い布を染めて、一針一針チクチク縫います。「はじめてのはり、きんちょうしちゃう~」
「だいじょうぶだよ!!わたしがさすから、ひっぱってごらん。」
できあがったマルーシカと一緒にかくれんぼしたり、歌を歌ったり、お集まりをしたり・・・。愛情がたっぷり込められたマルーシカは、すっかり仲間の一員です。
~影絵作り~
線1本ずつを大事に、想いを込めて描いた絵を切り抜いて、セロファンを貼り、ライトに当ててみると・・・。
~舞台装置~
その他にも、劇に必要なものは、全て自分たちの手で作ります。
ーいちごばたけー
12のつきのせいの「ひのチケット」に。
指に付けて、一人ひとりが、火を灯せます。
ようやく劇に必要なものができてきました。
初めて劇をした時の様子は、また次回・・・。
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♬子供の村 北原白秋
6.子どもの村は 仲よし小よし
いさかいせずに
てんでに助け てんでに仕え
楽しんで遊ぼう