楽しいことを見つけるのが得意な、4歳のこどもたち。
毎日、何か楽しいことがないかと、
目をキラキラと輝かせて、日々過ごしています。
そんなこどもたちが見つけた、楽しいこと・・・
名人めざして、みんな夢中です!
《かみひこうき》
おへやで、毎日のように、折っては飛ばし、
折っては飛ばしていた、かみひこうき。
ある日、『わ』(元永定正さく こどものとも0・1・2)
の絵本を読んだ時のこと。
「このまるに、かみひこうきをとおしたい!!」と、
いう声がこどもたちから上がり、
さっそく新聞紙で輪を作り、そこをめがけて、
紙ひこうきを飛ばしてみました。
面白いことには、すぐに食いつくこどもたち。
あっという間に、大行列です。
それを見ていたある方が、
「このおうちのまどにいれたら、みんなでできるんじゃない?」
と見せてくれたのは・・・
『そらいろのたね』
(なかがわりえこ・おおむらゆりこ こどものとも)
の中に出てくる・・・
このすてきな思いつきに、みんなもすぐに、
『つくりたーい』と、気持ちが一つになり、
大きな大きな段ボールに、
みんなで力を合わせて、絵を描き、色を塗り・・・
「ここは、ぜーんぶみずいろだよ!!」
そらいろのおうちの『まと』が、完成しました。
上の窓は、大きいクラスのうみそらさん用
下の窓は、小さいクラスのつきほしさん用
だそうです。
競争するのではなく、どうしたら入るのか、
仲間同士で伝え合い、一緒に喜び合う、
そんな世界が広がっています。
《すごろくあそび》
仲間が集まり、かるたや、すごろくなど、
ルールのある遊びも、楽しめるようになってきたこどもたち。
ある日、「くるまのすごろくがしたい!」と、
伝えてくれた方がいて、でも、幼稚園にはなかったので、
みんなで、作ることにしました。
しだいに大きくなり、完成したのは・・・
中庭いっぱいの大きな大きな『すごろく』
くるまのコマに乗って、ゴールを目指します。
幼稚園中の仲間たちがが行き来している、中庭で、
大きなクラスのお兄さんが、夢中になっていたり、
小さいクラスのこどもたちが、
教えてもらいながら楽しんでいたり、
クラスを超えて、楽しんでいます。
《げきあそび》
ある日、大好きな絵本を読んでいると、
こどもたちの中から、「げきしたい!」と、声が上がり、
そこから、げきあそびの世界が広がりました。
ばらぐみさんは、身体を使ってのげきです。
『もりのなかから』
(福知伸夫さく こどものとも年少版)
うめぐみさんは、にんぎょうげきです。
『はらぺこあおむし』
(エリック・カール さく/ もりひさし やく/ 偕成社)
人形も、くだものも、こどもたちとつくりました。
「あおむしは おなかがぺこぺこ。
あおむしは たべるものをさがしはじめました。」
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「きょうは、ぼく、ナレーターするね!」
役割を自分たちで決めたり、日替わりで交替したり、と、
決してやらされているのではなく、こどもたち一人ひとりが、
主体的に楽しんでいる姿が、そこにあります。
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こんな風に、日々の生活の中での、
一人ひとりの「~したい!」
という想いから、たくさんの遊びが発展していきました。
そして、そんな楽しいことが集まって・・・
『うめばらさんのそらいろのたねのあそびば』
という一つの形になり、他のクラスの仲間たちや、
お母さんをお招きして、一緒に楽しみました。