《うみぐみ・1学期の生活(2)の続き・・・》
「うえきばちのうえに なにかをのせてみたら、たいこができるかな?」と思ったうみぐみさんは、
幼稚園にあるもので、試してみることに・・・!
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◎ぞうきん・・・「おとがならないよ~!」
◎ラップ・・・「あながあいちゃった~!」
◎紙・・・「やぶけちゃった~!」
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どうしたら破けないかと試しては繰り返し、時間をかけて音探しを研究している うみぐみさん。
そこには、自分たちが思うような音が出なくても、何度も諦めない姿がありました。
ある日の おあつまりのことーーー。
「たいこの たたくおとって、なにでできているんだろう・・・??」
「かたい あつがみ かな・・・??」
早速、いろいろな種類の厚さのある硬い紙で試してみますが、やはり、破けてしまいました。
「どうしたら、やぶけないかな・・・??」
「〇〇くんのぼうし、たいこみたいだね!」
「ぬので できているよ!」 「これなら、やぶけないね!」
「でも、おと ならないよ~!」 「なかに、なにか いれてみたらどう??」
「ぬのを かたくしたらいいんじゃない??」
「えのぐが かわいたら、かたくなることしってるよ!」
「あと、のりをぬると、かたくなるよ!」
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こうして、布を固くするにはどうしたらいいのか話し合った結果、絵の具とのりをそれぞれ塗って、乾かしてみることにーーー
◎絵の具・・・布に絵の具を塗り、乾かす→植木鉢に張ってみる
◎のり・・・植木鉢に布を張り、面にのりを塗る
こうして、出来上がったたいこを、それぞれ叩いてみると・・・
「おとは なるけれど、ちょっと ちいさいね。」
「もうすこし、かたいほうがいいんじゃない??」
「のりを たくさんぬったところと、あまり ぬっていないところでは、おとが ちがうね!」
「おなじものでも、おとがちがうのって ふしぎだね!」
「もっといっぱい やってみたい!」
物事について考え、実際に作ってみて気付き、また作って・・・。
子どもたちの好奇心や探求心には驚かされるばかりです。
他にも、、、
「これ、つかえるかなって おもって、おうちから もってきたんだ!」
「このなかに いしとか いれてみたい!」
・・・と、お家から持ってきてくれたペットボトルや紙コップの中に、石や木の枝を入れ、振ることで出る音を楽しんでいました。
すると、それを見つけた方たちから、「これ ほしい!」「つくってみたい!」との声が挙がりました。
そこで、幼稚園にあるもので作ってみることにしました。
紙コップのマラカスを見よう見まねで紙コップの形に折って、中に石を入れ、くっつけてみたり、
袋の中に石を入れてみたり・・・と、それぞれが思うままに、マラカスを作っていました。
そんななか、ある女の方が「げきじょうさんのときにつくった おつきさまでも できるんじゃない?」とお伝えしてくれました。
2月のこどものむらの時に、まんげつのよるげきじょうの仲間で作った、まん丸おつきさま。
これをマラカスにもできるのでは・・・?と考えた、まんげつのよるげきじょうの仲間だった女の方と一緒に、作り方を教わりながら、作ってみることになりました。
「かみも はったらいいんじゃない?」 「いろ ぬったほうがいいよ!」
「おりがみ、はる?」 「えのぐがいいんじゃない?」
「みどりや、みずいろはどう?」 「にじいろのかみがいいな!」
「ぼくは、うみっぽい いろがいい!」・・・と、みんなで意見を出し合いながら、ついにマラカスが完成しました!
このように、子どもたちの生活の中には、知りたい気持ちや、作ってみたい気持ちなど、たくさんの気持ちで溢れ、日々の生活から、音探しに発展しています。
現代では、検索すれば機械一つ、指一つで正解が出てきますが、今、子どもたちは、自らの力で生活を切り拓き、創り上げています。
思わぬところで繋がったり、生かされたり、私たち大人の思いつかない発想に驚きと探求する楽しさでいっぱいです。
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次回も、お楽しみに~!